部屋の外・15 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「俺の言ってること、全然分からないかんじ?」

「あの…」



目が泳いでる



「…ごめ…なさい」



謝られた…



分からないんだ?



カズはこういうことに鈍いのかなぁって感じたことはあったけど…

鈍いにしても程があるっしょ!




「カズが好きで、あの部屋の中だけじゃないカズに会いたくて

ROUGEのマッチングに頼らずにカズと出会おうと思って

今日やっと、ここに居るカズに辿り着いたんだよ

俺は、カズが好きだから

運命だと思ったから、赤い糸を辿ってきた」



パチパチ

パチパチパチ



話は聞いてくれてたけど、今度はまばたき多っ!

まさかこれでも通じないとか?



これ以上どう説明したらいいんだろう




「あのさ、とりあえず、立つ?」



床に腰をついたままなのが気になって、手を伸ばした



相変わらずの鈍カズは、それなに?って目をしてるから

腕を掴んで引っ張り上げた



カズが近い

このまま抱きしめたい



だけど、手に、違和感

スーツ越しなのに熱い




「カズ?大丈夫?」



少し屈んで顔を覗くと、ぶんっ!と逸らされた




…おい、コラ



今、この腕を掴んでなければ一周回ってた勢いだよな?

それほど力いっぱい逸らしたよな?



「カズ」

「……」



呼んでも無視



「カズ」



目の前に見える耳に触れると熱いし、赤い



さっきの言葉、少しずつ理解してきてる

それなのに顔を逸らしたまま無言



なんで?



俺、運命だって言ったよね



やっと会えたのに、正面から向き合うこともしてくれないの?




顎を掴んで、力でこっちへ向かせた



「カズに会いたかった

会いたくて堪らなかった

会えて、嬉しくて、触れてることも夢みたい」

「あ……」



なにか言いたげに唇を震わせてるけど…



「嫌なら抵抗、しなきゃキスする」



久しぶりに間近で見る深紅は、やっぱり俺を誘ってるのに


これでもなにも言わないつもり?



いいよ、それでも

抵抗無しはYESと受け取る性分だから




分かってるよね?

















つづく