潤様VS翔様・番外編4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「……すまない」




醜い嫉妬

幼稚な独占欲



…分かっている



許容の狭さ故の己の小ささと

屋敷の奥深くへ閉じ込めて、縛り付けておきたくて

その瞳を、私だけを見つめる物にしたいと望む卑しさを



それを和也が望んでいないことも


充分に承知しているはずなのに



こんなにも…胸が、苦しくなる





「…降ろすよ」



地に足を着けやすいように、身体を屈めて腕を緩めた



「…嫌っ」

「和也?」



こんな腕の中は嫌なのだと思っていたのに

首の後ろに回していた腕を離すどころか、より一層強く締めた



「…怒鳴って悪かった、安心して降りなさい」



ゆっくりと腰を降ろし、地に膝を着けて手を離した



「嫌!」



自由になれるはずの和也は、それでも私から腕を離さないどころか


足まで巻き付けて頑なに降りようとしない




「離れていいのだよ」

「嫌だ!降りたくない!」

「何故…」

「俺は!すぐに頭がぼんやりしちゃって!旦那様にしてもらうばっかりで!

旦那様が…挿れて欲しいかとか考えたこともなくて!本当にごめんなさいっ!」

「いや…」

「一方的にされるのが気持ち良くて!熱い旦那様に挿れてもらえるのが嬉しくて!

めちゃくちゃにされたいだなんて!いつも思っちゃって!ごめんなさいっ!」



…和也



「潤様と翔様に!どちらにもお花が…咲いているのに


いつも…俺しか咲いていなくて…

旦那様…ごめんなさい…ごめ…なさい…」



どちらが強く想っているだのと…何故そのように考えたのだろう



「これからはっ…ちゃんと…するのでっ


…だから…俺を…捨てないで…

旦那様の…お側じゃないと…生きていけないよぉ…」



友の善き日であったのに、泣かせてしまったな…



「和也」

「あっ…嫌!ごめんなさい!捨てないで!捨てないでっ!ごめんなさいっ!」



宙に浮くこの体勢は辛いだろうと、少し足を解こうとしただけで

力の限りで抱きついてくる



震える背中を擦りながら、地に腰を降ろし、足の上に抱いた




「私が和也を捨てるなど、有り得ない

私は和也が側に居てくれないと、生きていけない

…嫉妬した、他家で可愛く酔う姿に」

「…え?」

「私だけの和也なのに…と、悔しかった」



思いの丈でぶつかってくれたから、私も隠さず話した


こんな独占欲、笑われるかな




「ぷ…ふふっ」



力の入っていた肩が、小さく揺れた



やはり、笑われてしまったか

















つづく