潤様VS翔様・2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「潤、おはよう」



翔がじゆじゆ言わなくなって、もっと距離が近くなったと感じる



でもこれも、間違えてるかもしれない

心はどこにあるのか見えないから



自信がない






「翔には、想う人がいるんだってな」



昨日、大野家の当主が来た

細かい相談事を聞いてもらった礼に酒を振る舞ったら



「私は翔様に振られたことがあるのですよ」



そう言っていた



心に決めた想い人がいるから

という理由らしい




俺は、人を大切に想うということが上手くないであろうことには薄々気付いていた



人の心を学び初めて間がないこと

この狭い屋敷でしか暮らしたことがなかったこと

本音を言ってくれる人がいなかったこと



訳を挙げればいくつか当てはまる事はあるかもしれない

だけど、俺は人として大切な何かが欠けているのだと思う




「…はい、おります」



大野家の当主も、カズも、マサキも、翔のことも羨ましくて

俺もいつか誰かを想い、誰かに想われたいと、思う



「そうか」

「あの…」

「無理にここへ通う必要はない

その大切な人との時を大事にして欲しい」



この町に住む人が皆、幸せであって欲しい


町を見てそう思った



人の幸せを願うだなんてやったことがないから手探りではあるけれど

この地を納める者として、思うだけ、願うではなく

行動に移していこうと決めた




「無理などしておりません!」



部屋の中へ戻ろうとしていた背中へ大きな声が届く



「なぜそのような事を仰るのか分かりませんが!

無理などしており…無理なんかしてないよ!」



翔がこんな大きな声を出すなんて初めてだな…




「想う人と共に過ごす時を削ってまで、私に付き合う必要はない」



振り向いて、言葉を返す



「削ってねーし!ほんとに付き合いたいって思うけどまずはお友達から始めましょうってのが定説だし!ぐいぐい押して引かれたら立ち直れねーし!だからって押さないのもどうかと思って一歩ずつだけど距離を縮めたいって思ってんだからさ!」



顔を真っ赤にしながら力説してるけど


なにを言ってるかは…よく分からない



だけど、こんなに一生懸命なんだから、大切なことを言っているはずなんだ



焦って取り違えたら失礼だ

一度持ち帰って、言葉を解いてみよう




「そうか、だったらいいよ、また明日」

「は?!そんなあっさり?!」


「え?」


「いや…ここは男らしく…言うべきだ…これはその好機なんだ…」



少し俯きながら、口で何かを言っているな…



こういうことは、時々ある


回転が速すぎる脳を整理しているのかもしれない



次の言葉を待つこの間は、嫌いじゃない




「想う人は潤だよ!」

「……は?」

「俺は、潤が好きだ

だから側に居たいし、これからもずっと側に居たいって思ってる」




今、俺を好き…って言った?

















つづく