※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「お帰りなさーいっ」
一緒に暮らすことの延期が決まってから渡された合鍵
出張から帰ってくる大野さんを待っていた
「ニ~ノ~」
時計は午前1時を回ってる
「ただいま~
おめでと~
会いたかった~」
向こうのお偉いさんに、かなり飲まされたかな?
「お帰りなさい、ありがとうございます、俺も会いたかったです」
玄関で、ぎゅっと抱きしめられて
俺も、ぎゅーっと抱きしめ返した
「お祝い…俺が一番にしたかった…」
「大野さんのフォローのお陰です、ありがとうございます」
企画をここまで無事に進めることが出来たのは
上司としても、恋人としても
いつでも俺を支えてくれた大野さんのお陰だ
「ニノ…」
「はい」
「会社…楽しい?」
「はいっ」
会社は、大野さんと出会った場所
たくさんの思い出があって、大切な仲間が居てくれて、人間として成長出来る場所
「そっかぁ…」
「大野さんは、会社楽しいですか?」
「ニノが…居てくれるからね…」
「俺も、大野さんが居てくれるので、大切な場所です
はい、歩きますよ~」
瞼が重そうな大野さんに肩を貸して、寝室まで移動した
「はい、座りましょう」
早く休ませてあげたくて、ベッドまで連れてくると
「は~い」
ボフンと腰をおろして、細めた目で俺を見上げてくれた
えへへ~
無防備な大野さんだぁ
「今日もお疲れ様でした」
ジャケットを脱がせて、ネクタイを抜く
「んふふ…ニノに襲われてるよ~」
あははっ なんだか楽しそうだなっ
「襲ってませんよ~
寝る準備のお手伝いです」
「え?…襲ってくれないの?」
もの凄く純粋に返されてしまった…
「襲って欲しいんですか?」
「うん」
うんって!可愛いなっ!
「もうこんな時間ですよ?」
「でもほら…元気だよ?」
ワイシャツのボタンを外そうとしていた手が掴まれて
足の間に潜っていった
「…熱いですね」
「うん」
「えっと…この手は…どうしたらいいんでしょうか」
服の上から触れただけでも、その主張が伝わってくる
「動かして」
「…えっ?」
「直接じゃなくていいから…ダメ?」
…チャンスだ!
いつも俺ばっかり気持ちよくしてもらってる
だけど今は、俺が大野さんを気持ちよくしてあげられる!
「ダメじゃないです」
触れている左手はそのままに
片膝をベッドに乗せて、右腕で大野さんを抱き寄せた
つづく