※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「ニノニノ~」
「はいはい、なんですかぁ~」
「ニノはぁ…いい子だ♡」
「あー、はいはいっ」
あ!照れニノ発見!
んふふっ 楽しいな~
「ニノニノ~」
「はいは~い」
「楽しいねっ」
「まぁ…そうですね」
照れ照れいい子ニノだぁ~♡
お酒が進んで、楽しく話して、そして、夜が明ける頃
その瞬間は、いつものようにやってきた
ふわ~っとする頭
背中を押されるような感覚
…新しい細胞からのサイン
「ニノ~」
「ん~」
傘を閉じて、ニノを正面から見上げた
「大野サンには、俺が居なくても大丈夫だよね?」
「もしかして…お別れ…?」
「うん、そろそろ時間っぽい」
「そっか…」
「大野サンにも、それからニノにも
俺が居なくても大丈夫だよね?」
「……」
「ね?」
「…うん」
頷くだけなのに、それでもこんなに勇気がいることなんだ…
でも、大丈夫だよ!
ニノは、とっても素敵だもんっ
「この傷、大野サンが担当してくれてよかった」
小さな瘡蓋を見つめて、ニノが言ってくれた
「今度からは無駄な仕事を増やさないように!」
「うん」
「これからも可愛く笑えよ?」
「…うん」
「二人で仲良くしろよなっ!」
「うん、頑張る」
「じゃあ…行くねっ」
自分の色が薄れて、輪郭がぼやけていくのが分かる
「大野サン!ありがとう!楽しかった!」
「俺も楽しかった!」
「キミは…天才だね」
「遅っ!!今頃気付いたのかよ~
ニノらしくないなぁ~」
「あははっ そうだね」
今回もすごく楽しかったから
ほんの少しだけ寂しいな…
だけど、傷の下には新しい皮膚が準備万端で待機してる
俺の力は必要なくなる
「じゃあね!」
「さよなら!」
「バイバ~イ…チラッ♡」
「あははははっ」
ニノの笑い声を聞きながら、今回の任務も無事に終えた
「大野さん」
「おはよ~」
「聞いてほしい話があるんだけど、今いい?」
「うん、なになに~?」
俺の事、ニノは大野サンに話したみたい
大野サンはびっくりしながら、でもすっごく嬉しそうに聞いてくれてた
「そっか~、元気にやってるんだ~」
「うん、傷を治癒することに関して、天才的だったよ」
ニノが褒めてくれてる~!
「そうそう!天才だよね~」
大野サンも褒めてくれたっ
わぁ~い♪
「大野さん、飲みに行きませんか?」
…お?!素直ニノが出てきてる?!
よしよし!いいぞー!そのまま行けー!
「え?…ニノから誘われた…びっくり…」
ぎゃ!大野サンが素直過ぎる!
「…ダメですか?」
めげるなっ!頑張れニノ!
「ダメじゃないっ」
よっしゃー!!
「じゃ、仕事終わるの待ってますね」
「うんっ」
ニノってば、誘うだけで耳が真っ赤だ
んふふっ
やっぱり素直ニノは可愛いなぁ~
でもほら!ちゃんと大野サン見てみなよ!
ふにゃふにゃ笑ってて嬉しそうじゃんっ
俺も嬉し~♪
「大野サン、見ててね」
空を見上げるニノ
「ニノ、見ててね!」
空を見上げる大野サン
うん!二人の事、ちゃんと見てるぞ~!
頑張れ~!頑張れ~!!
終わり
最後までお付き合いいただきました皆様、ありがとうございましたm(_ _)m