続・傘を持つ豚11 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ニノニノ~」

「はいはい、なんですかぁ~」

「ニノはぁ…いい子だ♡」

「あー、はいはいっ」



あ!照れニノ発見!

んふふっ 楽しいな~



「ニノニノ~」

「はいは~い」

「楽しいねっ」

「まぁ…そうですね」



照れ照れいい子ニノだぁ~♡





お酒が進んで、楽しく話して、そして、夜が明ける頃

その瞬間は、いつものようにやってきた



ふわ~っとする頭

背中を押されるような感覚



…新しい細胞からのサイン




「ニノ~」

「ん~」



傘を閉じて、ニノを正面から見上げた



「大野サンには、俺が居なくても大丈夫だよね?」

「もしかして…お別れ…?」

「うん、そろそろ時間っぽい」

「そっか…」

「大野サンにも、それからニノにも


俺が居なくても大丈夫だよね?」

「……」

「ね?」

「…うん」



頷くだけなのに、それでもこんなに勇気がいることなんだ…



でも、大丈夫だよ!

ニノは、とっても素敵だもんっ




「この傷、大野サンが担当してくれてよかった」



小さな瘡蓋を見つめて、ニノが言ってくれた



「今度からは無駄な仕事を増やさないように!」

「うん」

「これからも可愛く笑えよ?」

「…うん」

「二人で仲良くしろよなっ!」

「うん、頑張る」

「じゃあ…行くねっ」



自分の色が薄れて、輪郭がぼやけていくのが分かる



「大野サン!ありがとう!楽しかった!」


「俺も楽しかった!」


「キミは…天才だね」

「遅っ!!今頃気付いたのかよ~

ニノらしくないなぁ~」

「あははっ そうだね」



今回もすごく楽しかったから

ほんの少しだけ寂しいな…



だけど、傷の下には新しい皮膚が準備万端で待機してる



俺の力は必要なくなる




「じゃあね!」

「さよなら!」

「バイバ~イ…チラッ♡」

「あははははっ」




ニノの笑い声を聞きながら、今回の任務も無事に終えた













「大野さん」

「おはよ~」

「聞いてほしい話があるんだけど、今いい?」

「うん、なになに~?」



俺の事、ニノは大野サンに話したみたい

大野サンはびっくりしながら、でもすっごく嬉しそうに聞いてくれてた




「そっか~、元気にやってるんだ~」

「うん、傷を治癒することに関して、天才的だったよ」



ニノが褒めてくれてる~!



「そうそう!天才だよね~」



大野サンも褒めてくれたっ


わぁ~い♪




「大野さん、飲みに行きませんか?」



…お?!素直ニノが出てきてる?!


よしよし!いいぞー!そのまま行けー!



「え?…ニノから誘われた…びっくり…」



ぎゃ!大野サンが素直過ぎる!



「…ダメですか?」



めげるなっ!頑張れニノ!



「ダメじゃないっ」



よっしゃー!!



「じゃ、仕事終わるの待ってますね」

「うんっ」



ニノってば、誘うだけで耳が真っ赤だ



んふふっ

やっぱり素直ニノは可愛いなぁ~



でもほら!ちゃんと大野サン見てみなよ!

ふにゃふにゃ笑ってて嬉しそうじゃんっ



俺も嬉し~♪





「大野サン、見ててね」


空を見上げるニノ



「ニノ、見ててね!」


空を見上げる大野サン




うん!二人の事、ちゃんと見てるぞ~!



頑張れ~!頑張れ~!!





















終わり




最後までお付き合いいただきました皆様、ありがとうございましたm(_ _)m