※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「ニノ?」
「は~い」
「なんかいい事あった?」
「いい事…?そうですね、ありました」
「朝から楽しそうだもんね」
「確かに楽しいです」
「ニノが楽しそうだと、俺もなんか楽しいっ」
ここは、ニノの仕事場
隣に来て話し掛けてきたのは大野サン
傷は綺麗に治っていて、俺が居なくてもキラキラな顔で笑ってた
ほらね!俺が言った通りじゃん!
「……ニノ」
「はい?」
「……ニノってば」
「聴こえてますよ、なんですか?」
「……服、返して」
「そんな小さな声で話さなくても、俺以外には聴こえないんでしょ?」
それはそうだけど…
こんなこと大きな声で言うの恥ずかしいじゃん!
「もう服返してってば!」
「ごめん、家に置いてきちゃった」
「えーっ?!」
脱がされたまま消えた
戻ったら復活してるかと思ったのに
下の服は無いままだった
だから、朝からずっと返してって言ってるのに
意地悪ニノは一向に返してくれる気配がない
傷を治す為に張り切って戻ってきたのにーっ!
「風邪ひいたらどうすんだよ!」
「ひかないでしょ?そういう概念ないよね」
「うっ…ひかないけどっ!
気分的に!風邪ひきそうなの!」
しょぼくれニノは、もうどこにも居ない
「いい眺め…気分アガル~」
「変態めっ!」
「今頃気付いたの?」
「し…知ってたよ!」
片方の口角だけ上げて、大野サンには見せないであろう意地悪顔で笑いやがって…
なんなんだよもー!
「ニノ、その傷どうしたの?」
あ!大野サン!
「すっごく痛そうだけど…」
もー!こいつ叱ってやってよ!
ニノってば無駄な仕事増やして俺をいじめるんだよ!
「あぁ…これね、知らぬ間に出来てた」
なんだとぉー?!
「知らぬ間って…気を付けないとダメだよ
大丈夫?痛くない?」
意地悪なニノに比べて、大野サンは優しいなぁ~
「大丈夫、痛くないよ」
「もしかして…妖精、居る?」
居るよ!ここ!ここだよっ!大野サーン!
「どうかなぁ~、大野さんみたいに純粋じゃないから、俺には見えないみたい」
うーそぉーつーけぇーーっ!!
つづく