傘を持つ豚・17 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ニノ」

「おはよ」

「あの…昨日のことなんだけど…」




次の日


ニノに出会ってからのことを、ニノに話した





「そうだったんですか…」

「…うん」

「それで、昨日はあれから会えました?」

「会えたよ」

「そう…よかった」



ニノは当たり前のように話を聞いてくれて

当たり前のように心配してくれて

最後に、ホッとしたような顔をした



「…信じるの?」



俺に起こった出来事は、メルヘンというか…


ちょっと大きな声では話せないようなことだし

昨日のように、突然、自分の名前を叫びながらオロオロする人を目の前で見たら…



「嘘なんですか?」

「…嘘じゃないけど」

「素敵な話じゃないですか

傷付いたら、それを癒してくれる専門の妖精がいるだなんて」




ニノは俺のことを、無条件で心配して

そして、無条件で信じてくれるんだな…



それは前から分かってたつもりだったけど

今はそれが、すごく嬉しかった





「まだそこに居ます?俺も少し…」

「居ないよ」

「え?」

「昨日の夜ね、ちゃんとありがとうって言えて


それから…ちゃんとお別れしたんだ」



最後に見たニノは、笑ってた

だから、俺もちゃんと笑えてたと思う



「それから、少しだけ寝たのね

で、次に目が覚めた時には、残ってた小さい瘡蓋、無くなってたから」




最後までそこに居てくれるであろうニノを潰さないように

大切に胸に抱いて寝たんだけど



次に目が覚めた時には


中指の傷は


綺麗に元通りになっていた




「任務…完了したんですね」

「うん」

「それでもきっと、どっかから大野さんのこと見守ってくれてますよ」

「…うん」



ニノ


そして、ニノ




「…ありがとう」
















「仕事だーっ!

さぁ~て、今回も張り切っていきますかね!

あれ?人間担当だ!ラッキー♪

傷は…うん、大きくないね

これくらいなら天才の俺ならちょちょいだけど…

おい!血が流れっぱなしだぞ!痛くないのかー?!

消毒して止血しろー!おーい!

…なーんてね!聴こえないっつーの!

いくら人間の姿になれたからって、そう簡単に見えて話せる奴なんかいないんだからっ

さてさて、わたくしが止血してさしあげましょうかね~

ルンタッルンタッル~ン♡」





















終わり




最後までお付き合いくださいました皆様、ありがとうございましたm(_ _)m