傘を持つ豚・6 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「…大野さん?」

「ん?なにっ?」

「なにか良いことでもあったんですか?」




あれから二人でたくさん話した



本物のニノのことを知りたがってたから

優しくて、強くて、格好良くて

とても大切な存在なんだってことをいっぱい話した




「ニノが良いことあったのかって聞いてるぞっ」

「分かってるよっ」

「…なにが?」



収録の合間、セットの中でスタンバイ中

膝の上に乗せた手の指先に居るニノが、堂々と話し掛けてくる



「あっ…うん、良いこと、あったかも」

「かもってなんだよ!俺はすっごく良いことあったのに!」

「あった!良いことあったんだ~っ」

「いいですね、今日の大野さん、朝から楽しそうですもんね」

「大野サンには俺がついてるからなっ!」

「そう!久しぶりに楽しい感じっ」

「大野さんが楽しそうだと、なんだか安心しますよ」

「俺のお陰だ!」

「うん、ありがとう」



二人のニノとおしゃべりしてるみたいで

すっごく楽し~!



不自然にならないように頭を使わないといけないから、ちょっと大変だけどねっ




「大野サンっ」

「ん?」

「もうすぐ始まるみたいだから、俺一回消えるねっ」

「そこに居てもいいよ?」

「潰されたら嫌だもんっ」

「気を付けるから大丈夫だよ」

「このあと皆で悶絶するみたいだから、じゃねっ」



そう言って、小さいニノは姿を消した



…悶絶?




「なにを気を付けるんです?」



ひそひそ声で話してたけど、隣のニノに聞かれてしまってたみたい



「悶絶…するから?」


「は?」

「それでは収録再開する前に着替えま~す」



スタッフさんに促されてグレーのTシャツに着替えると

真っ赤な食べ物が運ばれてきた



「これかぁ…」

「これは悶絶しそうですね」

「大丈夫、一番辛いのは俺が食べるから」


「むせないように気を付けてくださいね


ちゅるちゅるって、食べるんですよ?」

「ちゅるちゅる?うんっ 分かった」



悶絶すると知っていたから、覚悟して食べた

だけど、小さいニノが言ったように、見事に悶絶した



手から汗がたくさん滲んできて、指の傷にピリッと痛みが走った



「俺に任せとけっ」



声が聴こえて、すぐに痛みが無くなった



汗が染み込まないように、ぎゅっと抱きついてくれてる気がして

一生懸命に守ってくれてる気がして…



口の中の辛さも和らいだ気がした

















つづく