叫んだ余波・6 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「いつでも…欠けたなにかを埋めてあげる存在」



我が儘に困っていたら、それは酷いねって言う

悩んだら、それを忘れさせてあげる

疲れたら、癒してあげる

満たされない欲があったら、それを満たしてあげる

一人になりたいなら、その場所を提供する



呼び出しボタンを押してくれたなら

いつでも、どこからでも、駆け付けるよ




「欠けたなにか…?」

「望まれた時に、望まれた通りに、ニノに…

それまでは息を殺して、存在も消して、邪魔なんかしない

最高の愛人になるから」




恋人が恋する人なら、愛人は愛する人

くだらないレースに加わることのない特別な人



あなたに一番が現れても

俺が何者かと契約しなければいけない状況になっても



お互いにお互いが愛人



離れては生きていけないほどにその存在が唯一であるのに

誓いも交わせない二人




「俺も、大野さんの愛人になりたいな…」

「…え?」

「大野さんのなにかが欠けたなら、それを俺が埋めたい

だから、私を呼んでください」




幸せには影が付き物だとしたら、俺は進んでそれになる




「ニノ…」

「はい」

「愛人の予約…完了した?」

「…はい」

「…ありがと」



自分から望んだことなのに、なんて悲しい夜だろう



「今は…欠けていますか?」

「…欠けてる」

「俺が埋めていいですか?」

「埋めて…」




ちゅ…

悲しいキス



愛人になったら泣けないから、今のうちに出し尽くしてしまおう



ちゅ…

涙味のキス



「大野さん…私も欠けてます」



ニノの声が震えてる



「俺が埋めてあげる…」



ちゅ…

切ないキス



ソファから身体が落ちて、二人で抱きしめた




涙味のキスを終わらせることが出来なくて

舌を 絡 ませながら服を 脱 がせた



「はぁ…苦しい…」

「ん…苦しいね…」



この幸せは、苦しいね



冷たい身体を温めるように、唇を 這 わしていく




引き締まった腹筋

そこに吸い付いた

















つづく