LOVEDOLL・96 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















旦那様が俺を貰ってくださったように

俺も、旦那様を受け止めたい



「それは…本当か?」

「はい、俺に旦那様をください」

「…あぁ、貰ってくれ」



腕にぎゅっと力がこもってから、布団の上へ運ばれた




「怖くなったら、教えてくれるか?」

「…はい」

「無理だと感じたら、すぐに教えてくれるか?」

「はい」

「本当に私と…」

「契りを結びたいです、旦那様」



…言えた



心から、一つの不安もなく、伝えられた




「ありがとう…和也」



とても嬉しそうに眉を下げた旦那様に、きつく抱きしめられる




きっと、ずっと、待たせていた

駄目な俺を、根気よく待っていてくださった



…捧げたい

俺に有るもの全てを






近くの棚へ、旦那様の腕が伸びた

布団の脇にコトリと小壺が置かれる



「それ…は?」

「和也が苦しくないように準備する滑油だよ」

「俺は苦しくても大丈夫…」

「駄目だ」

「大丈夫です!」



だって、旦那様は有りの侭の俺を受け入れてくださったのに

俺だけ楽に繋がろうだなんて…



「大丈夫ですから!そんなの使わなくてもちゃんと旦那様を貰えますから!」

「和也」

「やだ!」

「和也!」

「だって…だって…」

「これを使ったからといって、楽に受け入れられるわけじゃない」

「でもっ」

「少しだけでもお前の苦しみを減らしたいんだ…頼む」



…分かってる、痛いって聞いた



でもそれも含めて繋がるってことだから

なにもなくても旦那様には遠慮なくやって欲しかっただけで

こんな悲しい顔をさせたいんじゃない



「ごめんなさい…使います…お願いします」



小壺を取って、旦那様へ差し出した




「…私はまた、和也の気持ちを蔑ろにして、一人きりにさせているのか?」



それを受け取らなかった旦那様は、少し距離を置いて、腰を降ろた



「違います!旦那様と有りの侭で向き合いたいって!

俺だけ簡単に受け入れようだなんてそんなの平等じゃないって!

そう思っただけで!

だから、気持ちを蔑ろにされてるだなんて一度も思ったことないです!

ただ旦那様が…好き過ぎて…上手くやれない自分が情けないだけで…」

「…和也?今…」

「だからやめないでくださいっ

これを使って、俺に旦那様をください!お願いしますっ!」



小壺を掲げたまま、頭を下げた

















つづく