LOVEDOLL・17 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「顔を上げなさい」

「…はい」



旦那様の一歩後ろに控えて、床につけていた額を少しだけ浮かせた




「ふむ、似合いだな」


「…え?」



思いもよらない言葉と


その言葉には明るい色が含まれていた気がして

思わず顔を上げて大旦那様のお顔を見ると

旦那様とよく似た優しい顔で、微笑まれていた



目尻に可愛らしい皺の出来る俺の大好きなお顔だ…




「智」

「はい」

「良い者と約束の儀を交わしてくれた

父は誇りに思うぞ」

「はい、ありがとうございます」

「和也」

「…はっ」

「至らぬ息子ではあるが、よろしく頼む」

「…は…はいっ」

「契りを結ぶ時期については、和也の歳を待たねばならぬが

こちらで善き日を選ばせてもらおう

智、その上玉、逃がすでないぞ」

「心得ました」




誇り?頼む?上玉って…なに?



もしかして…俺のこと?



「和也」



あんみつに入ってる白いアレが俺…?



「和也」

「…はひ?」

「呆け過ぎだ」

「だだだって!大旦那様になんか凄いこといっぱい言われてもう何が何やら頭がぱんぱんで…」

「父上も、お前と約束の儀を交わすことを望んでいらしたのだ

父子共に、お前にメロメロということだな」

「…にゃんて…ことだ…」

「あはははっ」











「はよーっす!」

「おはよ」



いつものようにお屋敷に来た雅紀


昨日の事、ちゃんと報告しなくちゃ駄目だよね…




「あのさ、昨夜の…旦那様の約束の儀のことなんだけど…」

「もしかしてお相手見たの?!どんな人?どんな人?!」

「あー、うん、えっと…」

「あれだろ?華やかできらびやかで神々しい佇まいでいらっしゃって

お声なんて鈴が鳴るように美しくて

お心はもちろん健やかで素直で透き通ってて、旦那様とすげぇお似合いだったんだろ?」



その理想の壁、高過ぎませんか…



「いや…」

「いやいや!見た目で選ぶ旦那様じゃないか!」

「そ、そうだよ、見た目とか関係ねーよっ」

「じゃ、あれだ!お家柄が最高だ!で、心根が最高なんだな!」




…だから、全部当てはまらねぇよ!

















つづく