僕の手を・28 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















…どうしたらいい?



大野さんの不安を取り除くには

俺はなにをすればいいんだろう



明確な方法は分からないけど、まずは話すところから…



「…気付かなければよかった」

「えっ?」



ずっと俯いていた大野さんから言葉が落ちた

なにがよかったって言った?



「大野さんっ 今…」



聞き返そうとすると

俺と距離を取るように洗面所の外へ出てしまった



俺は今、無意識に一歩近付いたと思う

それを避けたんだ



…本当に、嫌なんだ




「知りたくなかった」



その主語は…なに?

それを聞いても、二人で居ることは出来るかな



怖い…

だけど、聞かなくちゃ

俺のこの怖さなんて、きっと今の大野さんの比じゃないんだから




「…なにを?」



聞くよ

なんでも言っていいよ



二人で乗り越えよう、大野さん





「気持ち…抑えられなくなるに決まってるのに

身体もすぐにこんなんで…また嫌われるのに

またニノを傷付けるに決まってるのに」



「そんなこと…」



「なんで好きだなんて言ったの?

なんで好きって気付かせたの?!

想う資格なんて得なければよかった!!

ずっと一人でいればよかった!!」




大野さんが泣いてる



とても綺麗

だけど、こんなに悲しい声で泣かせてるのは、俺だ





タオルを洗面台に置く



…繋がっていなかった

この手は、届いていなかった



これは、大野さんを一人にした俺への罰

逃げ出した罪は、自分が思うより深かった



「…ごめんね」



一人にして、ごめんね






選択肢は何だろう…



諦める?

また距離を置く?

時間が解決してくれるのを待つ?



それって、なにかが変わるの…?



同じことを繰り返したくない

怖いからといって、ここから逃げ出したくない



大野さんが苦しいなら、一緒に苦しみたい



この思考はまた…大野さんと正反対の所に居るのかな




でも伝えないと

伝えることから始めないと



大野さんは怖くても、正直に気持ちを伝えてくれたんだから

















つづく