血炎・29 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「雰囲気出したいから、明かり消すぞ」

「…はい」



服…脱がないと…



なぜか震えてしまう手を握りしめて

Tシャツから腕を抜こうとすると



「俺が脱がす、これも練習だから」



大野さんの手が、それを止めた




…泣いちゃダメだ



やっと役に立てるんだ

喜んで貰えるんだから、泣くな





「キスの練習からする」



薄暗い空間から大野さんの声が近付いてきて

顎に触れた手が、顔を上に向かせた



…ちゅ



大野さんの唇が、俺の唇に触れたと思う



初めてのキス



人って柔らかいんだ



知らなかった…




…ちゅ



また唇が触れた



さっきよりも長くて、さっきよりも熱い




初めてが大野さんでよかった


今、すごく嬉しいから、あとはちゃんと練習台になれる



やっと大野さんに喜んでもらえることが出来るんだ…





…くちゅ



口の中にぬるっとしたものが入ってきて

びっくりして咄嗟に顎を引こうとすると

後頭部に添えられた手に阻まれた



「…やめる?」



唇と唇の間から問われる



やめません

俺で練習してください



そう言葉にすると、涙も一緒に出てきそうだったから

首を横に振った




大野さんの近くに、少しでも長く居たい



例えそれが、誰かの代わりであろうとも





「ちゃんと練習したいから、俺の舌に絡ませて」



頷いて、口の中に入ってきたモノに懸命に応える



ぴちゃ

ぴちゃ



部屋に響く音と、熱い何かで頭がぐわんぐわん回って

いつの間にか服を脱がされた身体は

布団の上に倒されていた





「ニノ…ニノ…」



肌を這う唇から聞こえる名前



「…ぁ…大野さん…」

「なに」

「名前…間違えてます」

「どこが」



練習なんだから

ちゃんとそれ用に呼んでいいですよ



「櫻子って呼んでい…」



ちゅるっ



「…いんぁっ」



胸に走った初めての感覚に、身体が跳ねてしまった

















つづく