血炎・26 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















誰にも必要とされてないってことを、わざわざ思い知らせなくてもいいじゃん



「…分かってます」

「なにが!!」



…それを俺に言わせるんだ



まだ自覚が足りないから

だからもっと思い知れってこと…?



一番言いたくない人に、一番知られたくないことを

俺は、言わなくちゃいけないんだな…




「…必要とされてないことです」

「はぁ?!誰が!」

「俺が、誰にも、必要とされてないことをです

どこに行っても邪魔者だってこと

どこに行っても余り者ってことをです!」




…大野さんにだけは、言いたくなかったな



でも、ちゃんと分かってますから

だからもうこれ以上言わせないでください





「…必要とされてないってなんだよ!!

邪魔者って…余り者ってなんだよ!ふざけんなよ!!

お前の親なんかクソなんだよ!

いつもお前を一人にして…」



パンッ!!



大野さんの顔が突然横に弾かれた




「…にすんだよっ」

「人様のことを悪く言うのは止めなさい」



大野さんのお母さん…



「ニノはいつも泣いてんだぞ!

母ちゃんだって知ってんだろ?!

酷いだろうが!そんなの悔しいだろうが!!

悪い奴を悪いって言ってなにが…」



パンッ!!



今度は、さっきとは反対側に大野さんの顔が弾かれる



「…や…やめてください

大野さん…悪くないんです

悪いのは…俺なんです

ちゃんと分かってますからだから…

もう大野さんを叩かないで…」



まただ…



俺が居るからめちゃくちゃになる




「お願いします…


もう大野さんを叩かないでください」



歪んでいく



「…ごめんなさい」



俺のせいで

全てが歪んでいく



「…ごめんなさいごめんなさい」




「和くんが悪いの?」


「はい、そうです」



真っ直ぐに、目の前まで来た大野さんのお母さんは

俺に向かって手を振り上げた




よかった…分かってもらえた



これで大野さんが叩かれなくてすむ




俺の顔目掛けて、勢いよく振り下ろされる手のひらを確認して

ゆっくり目を閉じた

















つづく