血炎・25 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「そうだとしたらなんだよ


そんなことニノがうちで飯食うことと関係ないだろ」



「あははっ 俺なんて邪魔者じゃないですか~

だから…離してください」




本当に行きたくないんだ



「邪魔者」の烙印を押される前に

あの家の優しい人達からそういう目で見られる前に…




頑張ったけど、駄目だった


そこに居たかったけど、無理なんだ



ちゃんと分かってるから…



早くこの手を離してください













「ただいま!!」



出迎える声も聞かないまま玄関を開けて

家の中へ入っていく



「離してくださいってば!」



何回言っても聞き入れてもらえず

大野家の敷居を跨いでしまった






「なんなんだよ!」



居間に引き摺り込まれて、ソファに投げ飛ばされた



「お前なんなんだよ!こないだから露骨に避けやがって!」

「避けてなんか…」

「避けてんだろ!」



なんで大野さんの悲しい顔を

こんなにたくさん見なくちゃいけないの?



「避けてません」

「嘘つくな!!」



なんで放っといてくれないの?



「いつも泣きそうな顔して!

寂しいなら寂しいって泣けばいいだろーが!」




……寂しい?



…俺が?





「泣きそうになんてなってません」

「泣いてんだろ!いつも!」

「泣いてませんっ」



だって泣いたら、俺が必要ない存在だってことを認めることになる



「泣いてんだよ!」

「泣いてません!!」




せめて俺だけは、俺のことを可哀想じゃないって思ってあげたい



だから、泣いてなんかない





「…親が構ってくれなくて寂しいんだろ?」

「…違います」

「なんで俺だけって悔しいんだろ?!」

「違いますっ」

「だったらなんで俺にまで一生懸命好かれようとなんかしたんだよ!


なんで今も泣きそうな顔してんだよ!


なんで俺を避けるんだよ!


ふざけんなよ!この馬鹿!!」




一生懸命好かれようとしたって

全部失敗したよ…



大野さんが一番分かってるはずなのに



それなのに今さらこんなところに連れてきて


わざわざ責めなくたっていいじゃん

















つづく