血炎・24 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「…じゃ」



鞄を持とうとすると、大野さんの顔が近付いてきた



「すげぇ顔だなぁ」

「…バスケットボールを顔で受けてみただけです」

「ふふっ なんでだよ」




大野さんが笑ってる



久しぶりに見たなぁ



もっと見ていたいな……なんてね!



俺の為の笑顔じゃないんだから

早く出ていかなくちゃ




「痛くないか?」

「大丈夫です、じゃ俺はお先に…」

「帰るぞ」



…ん?



大野さんが、なぜか俺の鞄を持った




「母ちゃんが飯作って待ってるから」



…大野さん家?



「ニノがなかなかうちに来ないから寂しがってんだよ」

「…なんで?」

「なんでって、ニノのことが好きだから」

「ぷっ…あははっ」



そんなわけない

あんな悲しい顔をさせる俺のことを、好きだなんて有り得ない



「なにがおかしい?」

「…いえ、自分の家に行きます」

「うちで飯食ってから帰れ」




…大野さんは気付いてないのかな?



櫻子先輩が悲しい顔してますよ

大野さんのお母さんだって悲しい顔しますよ




俺が居ると、誰も笑ってくれないんだ



だから、もう、どこにも行かないんだ













「ちょっと…離してくださいっ」



行かないって言ってるのに

腕を掴まれて、ずるずると引き摺られていく



「どうせどっかで時間潰すんだろっ

だったらうちで飯食って時間潰せ!」




あんなに優しい大野さんが、声を荒らげてる



俺と居るからでしょ



櫻子先輩を置いてきちゃったからでしょ

俺なんかを構わなくちゃいけないからでしょ



だから行きたくないって言ってるのに



「…櫻子先輩とご飯食べたらいいじゃないですか」



そしたら、大野さんのお母さんだってニコニコ笑ってくれる


大野さんだって優しいままだよ




「お付き合いするんですよね」



だからもう俺に構ってる暇なんてないだろうに…



お人好し過ぎますよ

















つづく