血炎・23 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「櫻子先輩」



「はい…って、あれ?私のこと知ってるの?」

「はい」

「委員会とかで一緒…ではないよね?」

「3年の大野先輩と…」

「えっ?」



大野さんの名前を聞いただけで、頬がふわっと紅くなった



「…大野さんに、中学時代から構ってもらってるんです」

「あ~そうなんだっ」



照れたように、唇を触る



そこに、大野さんの感触が残ってるのかな…




「櫻子先輩、大野さんと付き合うんですか?」

「へっ?!そっ…そんなことも聞いてるのっ?」



ショートカットが似合う



「やだなぁ~恥ずかしい…」



くりっとした瞳で、ころころ表情が変わる




可愛くて、優しい人



なんでも持ってるんだろうなぁ



望めばなんでも手に入るんだろうなぁ…




この人が居なくなれば

俺はまた、大野さん家でご飯が食べられる




…この人が居なくなれば



…居なくなれば




「どうしたの?!大丈夫?痛いの?!」




ひとつくらい…俺に残してくれたっていいじゃん











櫻子先輩が保健室を出ていった



「…俺も出よ」



ベッドから降りて、帰り支度をしてると

廊下を走るパタパタという音が近付いてきた




ガラッ



「ニノっ?!」



唐突に開かれた扉から

大野さんが現れた



「ニノくん、もう大丈夫だからねっ」



その後ろから、櫻子先輩も一緒に





「…どうかしたんですか?」



「どうした?はこっちの台詞だよっ

櫻子が慌てて呼びに来たと思ったら

仲良しの後輩が大変って言うから

もう絶対ニノのことだと思って飛んできたんだよっ」



櫻子先輩が…?



「私、どうしたらいいのか分からなくて…」

「いや、お前も体調悪かったのに、ありがとな」

「私は大丈夫ですよ」

「まだ顔色悪いぞ、ちゃんと休んでから帰れよ?」

「はい、今日は部活休ませてもらったので…すみませんでした」

「そんなこといいよ、それより無理はダメだよ」

「はい」



こんなの…見てたくないな



早く出てってくれないかなぁ




…間違えた



ここに必要ないのは、俺だ




俺が早く出てけばいいんだ

















つづく