トシコシ・3 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『トナリデ』続編です。





















大野さんとのんびり過ごす年末なんて

微塵も考えてなかった



部長の仕事納めなんて、俺とは比べ物にならないくらい大変なはずだから


まだ会社で仕事してるって、勝手に思ってた




「ニノ、ただいま」

「…おかえりなさい」



ぎゅっと抱きしめられて、それだけで泣きそうになっちゃう



初めから無理だと思ってた俺と違って

大野さんは望んでくれたんだな…




「大野さん…」

「ん?」

「…冷たい」

「え?」

「大野さん 身体 冷たい!」



スウェットを通り越して伝わってくるひんやりとした空気

背中に回された手も氷のように冷たかった



「そう?外回りして買い物して…

ずっと外に居たから?」


「お風呂用意しますから、まずは暖まってくださいっ」




居留守なんか使ってないで、さっさと出迎えればよかったっ






「…あの、そのデカイ荷物はなんですか?」



コートを受け取ろうとして、気付いた



いつも持ち歩いてるバッグと仕事用のパソコン

大きな紙袋と、大きなビニール袋

それから小さなキャリーケース



これから一週間くらい出張に行くのかと思うほどの量だけど…




「仕事初めまで、ここでニノと過ごそうと思って

擬似同棲、スタートね」




……は?!













「お風呂ありがと~」

「いえ、狭くて…すみません」



シャワーじゃなくて、ガチ風呂に入った大野さん



身体からホワホワと湯気があがっていて

濡れた髪が色気たっぷり



俺と同じシャンプー使ったはずなのに

すごくイイ匂い…




「ニノ?」

「あっ…いえ、大野さんお腹減ってます?」

「ぺこぺこ~」



なんだか可愛いこと言ってますけど

今更ながらに照れてます、俺…




「食べるもの用意してないんで、なんか買ってきます」

「買ってきた、お蕎麦とおせち」

「え?」



ガサガサと紙袋から出されたのは

二段重の立派なおせち



「おせちって年末から食べてもいいんだってね

ニノは意外と食べれないもの多いから

和風と洋風、色んなのが入ってるのにした」




こたつの上に広げられたお重には

美味しそうなものがたくさん並んでいた

















つづく