人は人を愛せます・3 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



~青志先生とへっぽこ釣り部の大野くん~






















7月




夏の大会に向けて盛り上がっていた野球部は

どうやら負けてしまったらしい




チームが見事一回戦を突破して

試合後、ベンチで深く帽子を被った田茂先生が

とても格好良かったから


もっと見ていたかったのに、残念



…見に行ったんだよね、こっそり



一日くらい予定が狂ってもいいかなって思ったんだ




野球部のみんなも、格好良かった



あの時、僕も野球部に入っていたら

あんな風に格好良くなれたのかな…



監督!って抱きついたり出来たのかな…











8月




青志先生に会えない夏休みはつまらない











9月




やっと学校が始まった



周りの高校は本格的な受験シーズンって言ってるけど

この学校は、入学した時点で進路を決めてる人が大半だから

今更慌て出す生徒は少ない



僕はどこの模試を受けてもA判定が出ていたし

引退もしないで、いつも通りな釣り部員




青志先生は、最近元気がなくて

ここに来ても、ただぼんやりしていることが多い



「悩み事があるんですか?」

「いや…悩んではいない」

「難しい考え事ですか?」

「答えは明確で…単純な事なんだ」



いつものソファに座って

目をつぶって、足を組んでいる



格好いい…



今年度でこの学校を去ると聞いた時はびっくりしたけど

研究をしているほうが、凄く先生らしいかんじがした




「大野は?行きたいとこの判定出たか?」

「はい、Aです」

「さすがだなぁ、あいつらは心配だよ」



"あいつら"とは、きっと野球部のみんなの事



先生に想ってもらえて羨ましいな…




「赤岩とか、何も問題ないように見えますよ?」

「あいつはね…」



やっぱり元気がない




「あの!」


「ん?」


「今度、海に行きませんか?!」


「なぜ?」


「えっと…気分転換に?」


「嫌だよ、砂浜嫌いだし」


「船に乗って大海原へ♪」


「酔うから無理」


「遠くのほうから眺めましょう!」


「だったらここの屋上行けば見えるな」



「……はい、おっしゃる通りです」


「ん?どうした?」



「…なんでもありません」


「そうか」



「…僕、もう帰りますので!


ここの鍵!


しっかりお願いしますねっ!


さよーならっ!」




もー!


他人の気持ち分かってないんだからっ

















つづく