君の手を・38 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















ニノに「最後」だと言われて離れてから



何日経ったかな…






変わろうと決めて、もう一度ニノに会いに行った



目を見て、手を繋いで、大切に抱いた

少しも苦しめることなくイかせた

気持ちを伝えて、抱きしめた



ニノも俺を好きだと言ってくれた



大丈夫、無理させてない、苦しませるようなことはしていない



俺達は大丈夫




そう思ったのに


それなのにニノは…ずっと泣きそうな顔をしていた



なんでだろう…



なんでニノは俺と居るのに、幸せそうに笑ってくれないんだろう

なんで俺は、ニノを笑わせてあげられないんだろう



「これで最後にしよう」



そう言った時だけだった

ニノが俺に笑ってくれたのは



最後…?












「大野さんっ その台本何話?」



台本を眺めながらぼんやりしていると


後ろから、声を掛けられた



「…え?…これは…9話」

「早っ!」

「今日…7話撮ってきた」

「マジか!!」



ニノはあの時以来、俺を見ても泣きそうな顔をしない



収録でやむなく身体に触れたり…手首を強く掴んでしまったりしても

楽しそうに笑ってる




もし、始めからニノの手を離さなければ

その笑顔のまま、俺の隣に居てくれたのかな…



この胸に抱える「寂しい」が、始めからあったモノと同じで

あの時「俺は寂しいんだ」って素直に言えていたら



何かが変わってたかな…



きっとニノは「馬鹿だね」って笑って、一緒に考えてくれたよね




なんでそんなこともわからなかったんだろう





「…ニノ」

「なに?大野さん」

「あの…」

「ん?」

「…好きだよ」

「俺もっ!」



ニノは、眩しい笑顔で、俺の肩をポンと叩くと



「はい、元気出たぁ!

野球部のほう行ってきま~すっ」



俺に背を向けて、行ってしまった




もう…遅い



この手は、もう届かない




ニノ…



これからもずっと、ニノが好きだよ


















ふぅ~



未だに気持ちは揺らぐね…

ぐらっぐら揺らぐ!



あぁ情けないっ




あのまま進んだら、二人ともダメになってた

本当にダメになるのか…ならない可能性だってあったかもしれない



だから、大好きな人から片時も離れることなく生きていくってことを

試してみたい気もした…ほんの少しね



だけどそれは、怖さと不安と寂しさを埋める為だけの作業になって

二人してどんどんダメになって

寂しい結末が待ってるだけだよね



大野さんと、そんなことにはなりたくない



こっちの明るい世界で、大野さんと過ごすと決めたから



俺は、逃げずに、自分と向き合って

強くならないと!




…そう、もし、今の俺に選ぶ権利があるとするならば



俺は、嵐を選ぶ!




嵐さんに抱かれて、生きていくよ





















終わり