15周年の秘密・ニノ's heart6 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『15周年の秘密』番外編です。
















荒い息をしてぐったりしている大野さんを見て

無理させてないかなって

チラチラと不安が降って来た



「続きはまた今度にしよ?」

一気にやるのは、やめたほうがいいと思った

心と、…身体も含めてね、ついてけないと思うんだ、大野さんは

それに、せっかく大野さんと気持ちが通じたんだから

時間を気にせず

存分に味わいたいし



そもそもねぇ!

これ以上触ってたら

俺が手放したくなくなるに決まってる

めちゃくちゃに抱//くに決まってる

次の日大野さんの足腰立たないくらいに(笑)


ね?俺にも時間が必要でしょ

しかも明日は怒涛の紅白リハ

大野さんを少しでも寝かせてあげないとさ

俺はこの身体で、絶対眠れないだろうけど…(笑)






紅白のリハと本番を含めた三日間はさすがにハードで

恒例の初詣が終わるまで

大野さんとゆっくり言葉を交わす暇さえなくて

あの時大野さんを眠らせてあげてよかったなって思ったんだけど…



その肝心の大野さんが…



人気のないところで切ないため息をついてみたり

ふとした時に甘い顔で目を潤ませてたりしてて



俺の理性を試してんのか!



って思うほど色気を振り撒いていて

ほんとに

困った人だ…



大野さんがこまめに携帯を確認してるとは思えなかったから


まぁ、24時間以内に気付いてくれたらいいかなってくらいのノリで


メールを送った



マンションに着く頃、大野さんから

『すぐ行く』

返信が来て


早い反応に逆に動揺したんだけど


今から逢えると思ったら

「大野さん、早く来て…」

そう呟いていた



あ~早くこの胸に抱きしめたいなぁ…





「大野ですっ」

インターホン越しの声が

少し弾んで聞こえて

もしかして、少しでも早く俺に会うために走ってくれたのかなって

馬鹿なことを思った自分が乙女過ぎて笑える



「明けましておめでとう」

二人で新年を祝って

のんびりビールを飲みながら、他愛もない話をしてたんだけど


…見てる


大野さんが俺を見てるっ(笑)


何?誘ってんの??

いやいや

違うだろうね、なぜならそこは大野さんだから!

「ただ見てただけ」とか言われるに決まってる


…そりゃ抱きたいけどさぁ

めちゃくちゃに抱いて

俺のもんだって

あなたのもんだって

たくさん確かめ合いたいけどさ…


大野さんに超えさせていいの?


ずっと俺の中にあった不安


嬉しかったし

想いが通じて浮かれたけど

大野さんを巻き込んで…ほんとにいいの?


だって、超えた先が幸せとは限らないから

立場も、性別も、それを言ったら最高の環境でやらせてもらってる仕事だって

これから大変なこと…いっぱいあると思うんだよね

俺はいいよ、むしろそうなりたいんだから

だけどそれを大野さんに背負わせるのは

違う…ってゆーか



怖い


俺と繋がって

後悔するんじゃないかって

苦しめるんじゃないかって

…すごく怖いんだ



「…そんなに俺とシたい?」

大野さんに見られていた顔の右側がぴりぴりして

堪えられなくなった俺は

冗談半分に大野さんを見つめ返した



「違うよっ ニノの顔見てただけ」

ほらね!さすがは大野さん、外さないわぁ(笑)

って……言葉だけ聞いたらそう笑って終わるはずだったんだけど

大野さんが俺から顔を背けて

目を潤ませて艶っぽい横顔を見せたものだから…

俺の中でパチンとスイッチが入ってしまって

「俺はシたいんだけど…?」


大野さんの手からビールを抜き取り

指を絡ませた


「…ぁ」

僅かに眉間を寄せた大野さんから

戸惑いを含んだ声が小さく漏れて

そんな小さな全てが愛おしくて

「今から…する?」

そのまま手を引いて

ベッドルームへ向かった















つづく