15周年の秘密・12 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















ニノのマンションに着くまでが、すごく遠く感じて、急いでタクシーを降りた



地下駐車場からエントランスに駆け上がり、部屋番号を押すと


「ど~ぞ~」

インターホン越しの声に、胸がぎゅっとなった



…なんだろう



つい1時間前まで顔を見れる距離にいたのに

それでも仕事を終えて姿が見えなくなると、またすぐに顔を見たくなって


すぐに会いたくなって


…だからかな、ニノに会えるこの瞬間が

震えるほど、嬉しい







「いらっしゃ~い」



オイラを部屋に迎え入れて、ふにゃっと笑うニノを


今すぐ抱きしめたくなったけど

「あの…、オイラに何か用だった?」

なんとか衝動を抑えて、呼ばれた訳を聞いてみた



「ぇえ?!

用がないと呼んじゃダメだった?」

「あっううんううん全然っ、全然大丈夫!会えて嬉しいっありがとっ」

「あははっ素直」




オイラ、すっごい舞い上がってるみたいだ



…あれ?いままでどうしてたっけ?


どれが普通だっけ?


何がおかしいんだっけ?



わぁー!わからないっ!!



いったいオイラはいままでどうやってニノと接してきたんだろ…?






「とりあえずさぁ、新年の乾杯しない?」



ニノは冷蔵庫から缶ビールを二つ取り出して

「まぁ、打ち上げで散々やったから…今更なんだけど」

蓋を開けて、一つをオイラに渡した



「…ううん、ニノと二人で乾杯したかったから

…すごく嬉しい」



きっとオイラが舞い上がってるのは、ニノにバレてるだろうから


自分の気持ちに無駄な抵抗するのをやめたら


「出た、素直第二弾」

ニノはふふっと笑った





「じゃあ、改めまして、明けましておめでと~」

「明けましておめでとう」



缶ビールをコツンと鳴らし、二人きりで、新年を祝った




白組勝って優勝旗持ててよかったじゃんとか、正月は実家に帰るの?とか

他愛もない話をしながら、二人でのんびりビールを飲んでたんだけど

隣にいるニノが余りにも普通で


気持ちが通じたあの幸せな日は、たった数日前のことなのに

あれはやっぱりオイラが勝手に見た夢だったのかなぁと

ぼんやりとニノの横顔を見ていた



「…そんなに俺とシたい?」



急にニノがこっちを向いたから


身体がびくっと震えて

「あ…ごめ…、違うよっ

ニノの顔見てただけ…ごめん」

オイラはなんだか泣きそうになって、顔を逸らした



やっとニノと二人でいられる大切な時間なのに


なんでこんなに胸が苦しくなるんだろう…




「なんで謝るの」



ニノはオイラの顔を覗き込んで

「俺はシたいんだけど…?」

オイラが手に持っていた缶ビールをテーブルに置き


指を絡めてきた


「…ぁ」

オイラはそれだけで、自分の下腹部に熱が集まってくるのがわかって

心臓がうるさく鳴った

「明日はオフだし?

時間気にしないで集中出来るよ」

ニノは悪戯をする子供のように笑って

「今から…する?」


耳元で囁いた

















つづく