※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
紅白のリハは、やはり怒涛のスケジュールで
深夜に帰宅すると、憔悴しきっていた
心を通わせた、幸せなあの日
恥ずかしげもなく目の前で達し
荒い息をさせてぐったりしていたオイラに
「続きはまた今度にしよ?」
ニノはにこっと笑って言った
「…でも…ニノは…?」
せっかくニノの気持ちが聞けて
存分に想い合えるのに
オイラだけ気持ちよくしてもらうのは嫌で
「ニノ…も…」
手を伸ばしたんだけど
「だーめっ」
その手をペチッと叩かれてしまった
「あと三時間でお迎えが来ちゃうんですよ?
今から始めたら、時間が気になって集中出来ないでしょうが」
そう言ってニノはふふっと笑い
「それに明日からマジ大変だから、これは寝ないとさすがにもたない…」
と眉間にシワを寄せた
ニノの忠告通り、あの時少しでも寝ておいて正解だったけど
「また今度」が、いつなのか
ものすごく気になって
一人でにやにやしたり、そわそわしたり、もじもじしたり…していた
紅白が無事に終わり、凄い数の人と挨拶をし続け、
知らぬ間に年が明けて
恒例の初詣を済ませると
「じゃあ今年もよろしく~」
みんなは口ぐちに言いながら
それぞれ帰って行った
オイラはいつニノが帰ったのかも目で追えず
ちゃんと「明けましておめでとう」も言えなくて
なんだかすごく寂しくなった
一人タクシーに乗って、シートに身を埋めながら
この数日間、いつでも全く態度が変わらなかったニノを思い返し
「…逢いたいなぁ」
ぼそっと呟いた
深いため息をついて、何気なく携帯を見ると
メッセージが届いている
年が明けてから頻繁にあけおめメールが届いてたから
みんな律儀だなぁと、一つ一つ読み始めると
最後のメールはニノからで
シートからガバっと起きあがった
「お、お客さん?大丈夫ですか?」
運転手さんをびっくりさせてしまったらしく
「大丈夫ですっごめんなさい!」
そう言って、急いでメッセージを開いた
『今からウチに来ませんか』
オイラはすぐさま、運転手さんに行き先の変更を告げた
つづく