にのさかクリニック公式ブログ、略して「にのログ」
院長二ノ坂 建史です。
最近当院内で気になることがあったので、
カンファレンスでこのような話をしました。
患者さんおよびご家族に対する言葉の使い方についてです。
「大人対大人」 ですから、基本的に敬語のはずです。
お付き合いが長くなる中で、
“時々部分的に敬語が(いい感じに)砕ける”
というニュアンスは許容されることもあるとは思いますが、
それは個々の関係性においてのことです。
最近の当院内でも(恥ずかしながら)一部そうだったのですが、
これまで一般的にも、
「敬語を崩すこと=親しみの表現」 と勘違いしていないか?
と思うことが時々あります。
「大人対大人」としての大前提の敬意を持って、
当たり前に敬語を使って関わっていく中で、
自然と親しみは生まれていくものでしょう。
敬語を崩すことがその手段では決してありませんし、
敬語を崩さずとも、敬意と親しさは両立されるものです。
医療者の皆さん、いかがでしょうか?
いつか自分が患者の立場になったら、
あるいは、自分の親や家族が患者の立場になり、
まだ親しいわけでもない医療者がいわゆる “タメ口” で話して来たら、
どう思いますか?
それで親しみやすいと感じますか?
むしろその逆ではないでしょうか。
これまで患者さん側の立場で、
そのように感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
重ね重ね、「大人対大人」だから、敬語は当たり前。
ただシンプルにそれだけのことです。
医療者だから特別ではありません。
今一度、職員全員で足元を見つめ直したいと思います。
↓話題とは全然関係ないですが、山口県のカルスト台地です。