にのりんぐ -46ページ目

にのりんぐ

ninoとみんなでつくる輪(りんぐ)

今朝搬送されてきた救急患者。




90代女性。心肺停止。


脳梗塞後遺症で寝たきり、などの理由で近医開業医の往診を受けていた。

5月頃から食が細くなり、胃管から少量の栄養を入れるのがやっとの状態。

ここ最近ではそれすら困難になり、1日おきに近医が往診し、点滴をしていた。


今朝、ヘルパーさんが一旦は呼吸があるのを確認している。

その後、呼吸が止まりそう(?)という状態になったため、

いつも往診している近医に電話連絡。

一旦は経過観察の指示を受ける。


その後、呼吸が止まったため、再度近医に電話。

救急車を呼ぶように、との指示を受け、救急要請。

(救急要請したのが家族かヘルパーかは不明)




※ これらの情報は、最初から全てが分かっていたものではなく、

  事後に改めて聴取して明らかになったものもあります。




心臓マッサージされながら当院へ搬入。

心臓マッサージを継続、気管挿管、採血・・・


同時に、救命センターの医師が家族に状況を確認。



家族(息子さん)いわく、


家で看取るつもりで話をしていたのだが、

主治医の先生に電話したら救急車を呼ぶように言われたので・・・

救急車を呼ぶとこうなるから呼びたくはなかったのだけど・・・


とのことでした。



このような家族の意思が得られたので、10分足らずで蘇生行為は終了。

死亡確認となりました。









どうでしょう。



なんともやるせない一件でした。




救急隊は、救急要請を受けた時点で、

救命のための行為、すなわちこの場合であれば心肺蘇生術に

全力を注がなければなりません。

それを行わないと判断する権限は、救急隊にはありません。



往診していたという医師も、通常の外来診療の時間帯であれば、

このような場合にすぐ往診することは難しいでしょう。


上に書いた断片的な情報だけで、

この医師だけを責められるものではありません。


医師ひとりの力ではどうにもならない、

行政の面も含めた診療環境の問題も大いにあるのだろうと思います。






本人・家族も納得した上で自宅で安らかに逝きたい/看取りたい

という意思が明確であるにもかかわらず、

それをその意思の通りに描けない・・・


そして実は、このようなことは決して珍しいことではないのです。



なんと哀しい現実なのでしょう・・・




にのりんぐ-DVC00022.jpg

うちの病院の売店、

こんなの売ってるくせに、

スプーンないんだって。


イケてない…

大学病院なので、長期休み期間以外は

学生さんが次から次に実習に来ます。


色々な人がいて面白いので、僕は学生さんと絡むのは結構好きなのですが、

先日、ちょっと学生さんに小言を言ったことがありました。



簡略化のため、その医学生=Aさんとします。

男女は明らかにしません。




僕が当直していたある日、一緒に当直していたAさんも

初療室での救急対応を見学していました。


運ばれてきた患者さんは、70代くらいの男性。

僕がある処置をすることになり、

患者さんにはしばらく顔を横に向けた格好になっていてもらいました。


体勢も少しきついし、針を刺したりもするので、

それなりに患者さんはきついんですね。


なので、処置をする僕も、

「大丈夫ですか?」

「動かないでくださいね」

といった声かけを合間合間にします。



で、それを横で見学していたAさんも、その患者さんに対して、


「こっちよ、こっちの方見ててね」

(顔を横に向けていてもらうために、という意味です)


「もうちょっとよ、頑張ってね」


といった感じで声をかけていました。




初期対応から入院までの流れが一通り終った後、

Aさんを呼び止めて以下のような苦言を呈しました。



  患者さん、子供じゃねーから。


  大人対大人で、普通あんな言葉使いする?


  逆だったらどう?

  例えば自分がケータイショップに行って、

  「今日どうしたの?」 「ちょっとこっちで待っててね~」

  とか言われたらどう?おかしいと思わない?


  患者さんに対する “優しさ” とか “親しみ” ってのを、

  勘違いしてるよ。




Aさんが、敬語を使えない人、というわけではないんです。

日常で必要な時には、当たり前にちゃんと敬語で話す人です。


敬語を使えないのであれば、それはそれで別の問題なのですが(笑)


また、Aさんが偉そうにしてこんな風にしているということでもないんです。

真面目だし、敬語だけじゃなくて普段の態度もちゃんとしている人です。



僕がAさんに直接言った言葉の通り、

患者さんに優しくする、親しみを持って接する、ということの

表現を間違えている、ということなんです。



残念なことに、同じようにしている医療従事者はたくさんいます。

当たり前のように、患者さんに対して、

まるで子供に対するかのような言葉や態度で接しています。


それが、“患者さんに優しくすること” であると勘違いしているのでしょうか。

自分に指導してくれた先輩たちがそうであったから、

それが当たり前のこと、正しいことと認識しているのでしょうか。


このAさんも、そういうのを見ていて、

無意識にそういう風に認識していたのかもしれません。




でも、普通の感覚で考えたらおかしいでしょ?


飲食店でも、服屋でも、ケータイショップにしても、不動産屋にしても、

もともと個人的に親しいなどといったごく限られた場合を除いて、

大人と大人が接する場面で、いきなり馴れ馴れしい言葉を使いますか?

子供をあやすような態度で接しますか?


「医療者」 と 「患者」 というのは、ちょっと特殊な関係かもしれませんが、

大人と大人が対等に接するという意味では、

そういう “常識的な感覚”っていうのは変わらないと思うのですが。




僕の言いたいことが読者の皆さんに伝わってますでしょうか。



そして、あの学生さんにもちゃんと伝わってるかなぁ・・・



腕時計ってのは、便利であるし、お洒落にもなるし、

時としてステータスみたいな意味も持つこともある。


ちょっと高級な感じの腕時計をさりげな~くつけていると、

かっこよく見える。




ただ、医療に携わる者からすると、腕時計ってあんまりよろしくないんです。

患者の体や、患者から採取した検体に、

直接または間接的に触れることが度々あるからです。


自分の手は、処置の前後に洗うことができるけど、

腕時計って洗えないじゃないですか。


なので、医療衛生上、腕時計ってのはとっても不潔なんです。



失礼ですが、医療従事者の皆さん、

あなたのその腕時計、実はとっても汚れていませんか?



僕も、研修医一年目の半ば頃までは仕事中も腕時計をしていましたが、

途中から一切やめました。

実際、汗かくと気持ち悪くてうっとうしいしね。



代わりに、こんなものを使っています。



DAKOTA (ダコタ) カラビナウォッチ Eco clip/DAKOTA
¥3,150
Amazon.co.jp


内科研修の時にお世話になった女医先生が使っていたもので、

これはいい!と思い、パクってAmazonで購入しました。


胸ポケットに引っかけたり、名札のクリップのところに通して

いつでもさっと見れるようにしています。

使い心地もいいし、腕時計より衛生的だしね。


使い始めてからもう二年近くになる愛用品。

オススメです。



6月20日、日曜日


父の日だったので、実家の父に名前入りビールを送りました。

ネットで見つけた、こんな感じのやつ。





同時に、6月20日は妻の誕生日でした。


プレゼントは、小物入れになる木箱のオルゴール。

写真立ても付いてて、素敵でしょ?



「Happy Birthday」 のメッセージと名前の入った金属プレート付きです。

箱を開けると流れる音楽は、チャゲアスの 「LOVE SONG」。


妻には気に入ってもらえたようで、昨日の夜中、

何度もネジを捻って子供のように繰り返し繰り返し聞いていました(笑)



ケーキは、お馴染みの洋菓子屋のアップルパイ。


実は妻の本名初公開。


ろうそくの並べ方がセンスない感じですが、

大きいの2本に、小さいの5本です。

年齢は・・・ご想像にお任せしときましょうか(笑)




さて、プレゼントとケーキはよしとして、昼か夜かの食事を

ちょっとお洒落なレストランでも予約しようかと思っていたのですが、

数日前に妻にリクエストを聞いてみると・・・



たこ焼きがいい!と。



ということで、妻の誕生日は昼も夜もたこ焼きでした。







医者ってのは、周りのコメディカルスタッフからも、患者さんからも、

「先生」 と呼ばれる。


この 「先生」 ってのは便利な言葉で、

例えば、医者に呼び掛ける時、その医者の名前が分からなくても、

その人に向かって 「先生、・・・」 と呼べば事足りる。


もちろん、それ以降その医者と接点があればちゃんと名前を憶えて

「●●先生」 と呼ぶのが礼儀だけど。



しかしこれが、看護師さんだとそうはいかない。

看護師さんに指示を伝えたい時、その看護師さんの名前が分からない。

さぁ、どーする!?


医者でいう 「先生」 に当たる便利な呼称がないのだ。


「看護師さーん」 なんて言えないこともないけど、

名前を憶えていないのがバレバレで、ちょっとためらわれる。


無難なのは、その看護師さんに向けて言ってますよ、ってのを

うまいこと態度とか口調にかもし出した上で、

「すいませーん、いいですか・・・?」

みたいな感じかな。


そしてその時に、さりげなく名札を見て、できれば憶え・・・たい。


しかしなかなか憶えられない。

医者と違って看護師さんは数が断然多い・・・




ところで、学生さんに対しても 「せんせー、せんせー」 と呼ぶドクターもいるんだけど、

僕はこれが嫌い。


自分が学生の時から思っていたけど、

なんか小馬鹿にしてる印象を受けるし、

明らかに名前憶える気ゼロですって言っているような感じがして嫌。


実習で回ってくる学生全員の名前を憶えるのはさすがに大変だけど、

名前が分かんなければ普通に 「学生さん」 とか 「君」 とかでいいのにって思う。


患者さんの前だから、とかいう場合の配慮は別にしてね。



あと、医者どうしでも、年下に対しては 「先生」 じゃなくて

「●●くん」 とかの方がいい気がするんだけど。

お互いがよければ呼び捨てでも。



個人的にはそんな風に思っているので、

後輩の医者や実習の学生と接する時には一応名札を見て

●●くん、■■さん、と呼ぶようにしている。






ちなみに、前僕がいた病院で当時医療事務として働いていた妻は、

いまだに僕の事を


「センセー」


と呼んでいる。


にのりんぐ-DVC00038.jpg

ステーキとビールで

素敵な夜です。

6月10日(木)

大学病院での当直明け



翌日が遠い土地で健康診断のバイト。

しかも早朝から。

朝から行こうとしたら6時前に出なきゃいけない。


その土地はある橋が有名な観光地なので、

妻を連れて前日入りすることにしました。

家族サービスってやつ?(笑)



夕方、大学病院での仕事を終え、足早に帰宅。

暗くなる前に!と高速道路を飛ばす。


残念ながら愛車が修理中のため、妻のティーダで・・・

ETCがないからとっても不便・・・



どうにかまだ薄明かりの残る中、橋へ到着。

いつもの通り、三脚と、デジカメのセルフタイマー機能を使って、

二人で写真撮影。


なかなかいい画がたくさん撮れました。





橋の後は、ホテル近くの居酒屋で地方料理を堪能。


平日とは思えない充実した夜でした。




6月11日(金)


健康診断のバイト。

昼頃終わり。


妻を拾い、高速道路のSAでTKGをかっこみ、トンボ帰り。


一瞬帰宅し、大学病院へ。

担当の患者が悪くなったようだ。


気管挿管、腰椎穿刺、血液培養、・・・



バタバタの中、夜は外勤当直へ。


またまた車を飛ばし、到着し夕食を食べてほっとしたと思ったら、

疲れと眠気に襲われ早々に就寝・・・


おかげで平和な “寝当直” でした。




6月12日(土)


寝当直から帰宅、朝マックのマックグリドルを食べた後、

大学病院へ。

昨日悪くなった人の経過を聞き、ちょこっと仕事し、帰宅。


日中は家でのんびり。

少しだけ勉強もしました。


夜はステーキを食べに行ってきます!



にのりんぐ-DVC00036.jpg

ぶつけられて修理に出ていた赤キューブが
元気になってようやく帰って来た。


この美しく照り返す赤色が、やはりたまらなく愛おしい。