青白い光の中にいるゆづは、美しく、より儚げで。
でも、その顔つきは凛々しくて。
頼りないと思ったことは一度もない。
それどころか、その一足飛びの進化に驚かされてばかり。
さまざまな障害が立ちはだかり、
隙あらば悪意が入り込もうしても、
いつも顎を上げ、まっすぐに前を向こうとする。
それには、どれだけの勇気とエネルギーが必要か。
バリアを張り、下を向いて過ごせば
目にしないですむものを、
すべて受け止めて進んでいく。
きっと、その繊細な心とからだは
傷だらけなのだろう。
その傷口が癒える間もなく
新しい傷がまた増えるのだろう。
私たちは何をすればいい?
私たちに何ができる?
あなたはきっと笑って言うだろう。
気持ちが繋がっていれば充分だと。
ならば、私たちも言おう。
あなたの分だけ傷ついて。
あなたの分だけ悔しがって。
自分以外の、ましてや、ファンの分まで心を砕かないで。
羽生結弦が存在している世界は
それだけで幸せなのだから。
だから、この先どんなにシナリオが書き替えられても
結末はわかってる。
Happy Ending——
あなたも、笑って。
私たちも、笑って。
だから今は、ちょっとくらい泣いてもいいんだよ。