見つめる角度。 | Festina lente!〜悠々として急げ〜   

Festina lente!〜悠々として急げ〜   

日々の希望は、フィギュアスケーター羽生結弦さんの存在。さまざまなこと。さまざまな幸せについて。

 

今日は一日、笑顔を探した。

 

これまでに撮った多くの写真の中から、

どうしてもゆづの笑顔に会いたくて。

 

いろいろな表情を見るたびに、そのときの感情が甦り、

なかなか捗らなかったけれど。

 

やっと見つけた笑顔の1枚。

穏やかな微笑みに惹きつけられた。

 

 

でも、すぐに気付いた。

 

これは、ワールドチャンピオンの名が呼ばれたとき。

自分より先に壇上に向かうその背に、

向けた笑顔だということに。

 

 

そして、思い出した。

 

銀メダリストとしてその場にいるゆづが

幻覚のように思えたこと。

それほど、このときの笑顔の美しさは

儚かったことを。

 

 

一晩泣いた、と後から聞いた。

 

真っ直ぐに立っているように見えても、

角度を変えて見たら、違うこともあるーー。

いつか聞いた言葉が、心に浮かんだ。

 

 

私たちは、つねに同じ角度から見ていないだろうか。

ゆづは真っ直ぐだと、思い込んでいないだろうか。

 

実は倒れそうなほど傾いていたとしても

それでは気付くことはできない。

ましてや、支えることなど。

 

 

これからは、

いろいろな角度からゆづを見つめたい。

 

傾きに気付かずに押し付けた想いで

彼の心を折ってしまわないように。

 

 

 

 

 

嬉しい発見もあった。

 

ショートの演技。

ゆづがフィニッシュポーズを取る前に

すでに立ち上がり始めている観客が

どれほど多かったか。

その表情は皆、驚きと喜びに溢れていた。

 

それは波のように広がって

会場を揺るがすほどの歓声と

スタンディングオベーションの中

堂々と挨拶をするゆづが、

どれほど嬉しそうだったか。

 

夢中でシャッターを切っただけだった。

それでも、宝物のような瞬間を残せたことが

私を少しだけ幸せにしてくれた。

 

 

切なさと、誇らしさと。

 

 

ゆづから受け取るさまざまなことが

いつもの毎日を豊かにしてくれるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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