Ubuntu16.04のインストールではまったこと | ニンジンジュースのブログ

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2016/05/01 公開

2016/05/02 修正

2016/05/03 修正

2016/05/04 修正

2016/05/05 修正

 

Ubuntu16.04をインストールしていますが、はまったことをまとめておきます。

 

1 私のPCの環境は1台目のHDDにWindwos8.1が入っており、2台目のHDDにUbuntu12.04とUbuntu14.04が入っています。デュアルブートですが、OSを選択するには、起動時にブートメニュー(以前のBIOS画面)を呼び出して、UEFIのブートデバイスを選択して起動しています。

なお現在GRUBと言う場合はgrub2を指すことになっているらしいです。私もGRUBと書いていてもgrub2のことを意味しています。

 

2 GPTのブート領域は、以前(Ubuntu12.04のころ)は無かった(と思う)必要な領域(bios_grub)が増えているので、gpartedでパーティションの変更が必要でした。フラグはgpartedで設定します。

 

 

       ファイルシステム サイズ   フラグ

 1個目     なし     1MiB      bios_grub

 2個目    FAT32    254 MiB  boot, esp

 3個目以降  swapかext4

 

フラグのespはbootと常に組になっているようですが、EFI System Partitionのことで、/boot/efiにマウントされます。この領域のサイズは適当でよいので以前よりも縮小してbios_grubで使用しました。

 

このパーテイション設定をした後は、インストール作業は思い通りにいくようになりました。

 

先頭に1 MiBのフォーマット無しの領域が必要なことは12.04のころも、そうだったかもしれませんが、gpartedが最初のパーテイションを確保する際に、その前に1 MiBの予約領域を確保していたので、それで問題ないのかなと思ったのかもしれません。

 

bios_grubフラグの領域は、UEFIではないBIOSを用いる古いPCでGPTを用いている場合(たぶん2TB以内のHDDでGPTを使いたい場合)にGRUBをインストールする際に必要になるそうです。私はそういう使い方はしていないと思うのですが、ブートメニューではUEFIではないLegacy boot も選択できるようにはなっています。

 

この辺りは腑に落ちないのですが、インストーラの動作が安定するようになるのなら、それでよいのかなと思います。

h t t p s://wiki.archlinuxjp.org/index.php/GRUB

h t t p ://askubuntu.com/questions/500359/efi-boot-partition-and-biosgrub-partition

 

 

 

3 インストールしたUbuntu16.04が起動した後、Real Time ClockがLocal Time であることをUbuntuに設定しなければなりません。WIndowsがそのような運用をしているので、その方式をUbuntuにも適用します。さもないとUbuntu16.04を起動した後、Windowsを起動すると時刻が9時間ずれてしまいます。

 

しかし、Ubuntu16.04以降では設定方法が異なっていました。16.04よりも前は、

/etc/defaults/rcS

UTC=no

という設定を記入することによって行っていました。16.04以降は、

timedatectl set-local-rtc 1

を実行します。root権限は不要。設定されたかを確認するには、

timedatectl

を実行します。

 

h t t p ://www.webupd8.org/2014/09/dual-boot-fix-time-differences-between.html

 

 

4 firefoxでradikoのホームページを開いて見るとflash playerをインストールしてと表示されています。それではと、synapticやUbuntuソフトウェアセンターでflashなどと検索してもありません。Firefoxの設定のアドオンを検索してもありません。

 

Ubuntu14.04のFirefoxでアドオンのプラグインを見ると、libflashpluginというものがインストールされています。

 

flashplugin-installerというのをUbuntu14.04ではインストールしていたので、16.04のSynapticで探すと、これもありません。替りに

flashplugin-nonfree-extrasoundというのがあったので、インストールすると、radikoが聞けるようになりました。

あとで確認すると、flashplugin-installerが見つかりました。

 

flashplugin-installerはflash pluginをダウンロードするshスクリプトらしく、Debianのflashplugin-nonfreeがrubyで書かれていたものをUbuntuへ移植したもののよう。flash plugin自体はadobeのサイトからダウンロードするらしい。

 

flashplugin-installerはUbuntu14.04ではmultierseに分類されていて、私のPCではそれが有効になっていました。私のPCのUbuntu16.04ではmultiverseは無効にしていました。このため、flushplugin-xxxxが見つからなかったのだと思います。

 

flashplugin-nonfree-extrasoundというのはESoundかOSSを使用している人向けのようで、自分がそれらを必要としているかを確認する必要があります。私には不要のようです。

 

multiverseリポジトリは、UbuntuをリリースしているCanonical社ではサポートされず、コミュニティによってサポートされているソフトであって、かつ、オープンソースではないproprietaryなソースを含む、または著作権や法的問題などがあるソフトウェアです。Ubuntuでソフトウェアの更新を起動してみると、「著作権もしくは法的な問題によって制限されたソフトウェア」とあります。

 

Ubuntu16.04でflashplugin-installerはmultiverse ではないワールドワイドウェブ(寄贈)というカテゴリで見つかることがありますが、multiverseを無効にしている場合に見つかるもので、しかも依存関係が空でインストールできません。

 

できればmultiverseは有効にしない方が良いと思います。「法的な問題」とは著作権法、特許法のことだと思いますし、日米ではソフトウェア特許が認められているけれど、フランスでは認められていないため、利用制限に違いがあるからです。

 

しかし、flashplugin-installerは 権利を持っているAdobeのソフトウェアをダウンロードするのをアシストするものなので、法的な問題は無いだろうと思われます。

 

さらにflashそのものは、WIndowsでは頻繁にアップデートしますが、Linux用はAdobeによる開発は停止されており。古いバージョンしか使えません。(セキュリティアップデートは2017年までは行われるらしい。要確認。)

 

pepperという新しいAPIのpepperflashplugin-nonfreeというのもUbuntuにはありますが、ChromiumベースのChrome Operaなどへpluginをダウンロードとインストールをするもので、 Firefoxにはインストールされませんでした。

 

結局、次の選択肢に別れます。

 

multiverseを有効にして、flashplugin-installerをインストールする。

flashpluginをAdobeのサイトから自力でダウンロードし、インストールする。

chromium-browserとpepperflashplugin-nonfreeをインストールする。

 

私は結局、multiverseを有効にしました。