奇のはなし あるいは(うわさがもたらすベーコン) | 古林一誠オフィシャルブログ「空想のジオグラフに John Smith は11人いる!」

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劇団「お座敷コブラ」
俳優・奇術師
舞台についてや少し不思議な日常を書きます

「うわさのベーコン」をご存じでしょうか

「うわさのベーコン」とは

猫田 道子さんが書かれた、短編小説です。

 

「奇書」と呼ばれるものは、ドグラ・マグラが有名ですが、

この「うわさのベーコン」も奇書のひとつとして挙げられる小説です。

 

雑誌掲載は1999年だそうで、比較的新しい小説ですが、

日本語の文法としては辛うじて通っているが、物事との距離感が狂った表現が全編通して連続するため、読み手は違和感を受けることになる。

  • 漢字を間違える。
  • 「私が~を行われる。」などの敬語の誤用。
  • 「私はのん気に食事をしていると、短大のクラスメイトが地元で婚約者をつくってベッドでセックスをしている。」と言った、地理的あるいは時間的な関係性を整理せず1文で書き表した文章。

ストーリーの一貫性を保ちながらも日本語の規則から逸脱した文章が話題となった。

脱字の多さや敬語表現の間違いをはじめとする「パースペクティヴの狂った語り」と説明された。小説家の高橋源一郎が自身の文学論において繰り返し言及しただけでなく、「九〇年代で一番感心した小説」と評したことで知られる。2000年に発行された単行本の帯にも「一読して唖然とさせられる。」との売り文句がある。

この小説は、語られている内容そのものはむしろ平凡な部類に属するものだが、「ルビ・ブリザード」とまで呼ばれる誤字脱字の多さ(雑誌掲載時にも訂正されなかった)、敬語の間違い、他者との距離感のずれによって特異な文体を獲得し、きわめて無垢な作家的自意識をあからさまにしている。猫田道子は文章がどこかおかしいことには気づいていたが、そのままにしていた。

この小説は初めて読む人の笑いを誘うが、一方で読者に作者はこの文体のままに現実を生きているのではないかという疑念を呼び起こす。

「うわさのベーコン」の言葉は文学的なあらゆる規則に従わないが、かといって単に全く無意味というわけでも壊れているというわけでもない。高橋源一郎は、そもそもこの作品における作者と言葉の結びつきが通常の意味で小説的と呼ばれるものとは全く異なると指摘している。彼は「うわさのベーコン」の中にある言葉を「ほんとうの他者の言葉」、あるいは「死者」の言葉と呼んでいる。

※すべて上記Wikipediaより抜粋

 

などなど、サブカルゴゴロをくすぐる逸話に溢れています。

ちょっと怖いなと思いつつ、読んでみたいなとも思いつつ……

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うーん。早く読んでおけばよかった。

「奇」は「機」でもありますね。

 

毎日、豆乳。

 

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