未来も過去も
実際には存在してなど
いない物なのです。
あなたの
頭の中には
未来も過去も
あたかも存在して
いるかの様に見えて
いるけれども
実際には
あなたは その
どちらも生きる事は
出来ません。
何故ならば
過去は去ってしまい
既に此の場には有りません。
そして
未来は まだ
来てさえいないのです。
来てもいない物の中に誰が
生きる事が出来るのでしょう？
そして
いつも いつも
その どちらかの事を
気に病み あなたは唯一
生きる事の出来る此の場に
居ないのです。
唯一
生きる事の出来る
此の場が常にお留守に
成ってしまったまま
なのです。
だから
あなたは実際には
全てを取り逃してしまって
いるから それらを取り戻すかの
様に常に力の入った力んだ生き方しか
出来ないのです。
あなたが
実際に生きる事の
出来る 此の場に居られたなら
あなたは もっと静かで ゆったりとして
豊かで 愛情深く 愛に満ち溢れた香りを
周囲に解き放ってしまっています。
そればかりか
あなたは駄目ダメな
大した事の無い 弱々しい
何も無い空間として生きているのに
周りからは
そうは見えずに
作り出したり演じたり
出来る様な代物では無く
生から放たれている輝きが
尽きる事も無く あなたから
放たれ続けてしまっているのです。
それが此の場に
生きると言う事なのです。
誰もが唯一
生きる事の出来る
此の場の中に生きて
居なかったのです。
だから
あなたは
有りもしない
自分の魅力や実力を
無理や背伸びをしては
演じ続けるしか無かったのです。
そんな
必要など全く
無かったのです。
そんな事は
幾ら続けた所で
誤魔化しでしか有りません。
あなたが
此の場の中に
生きる事が出来るだけで
本物の あなたから本物の
魅力が勝手に溢れ出してしまう
ものなのです。
これからは
そんな物を演じる
必要すら無いのです。
次から次へと
時は過ぎてしまい
現在は過去の中へとアッと言う間に
消え去ってしまっています。
だから此の場の
現在もアッと言う間に
過去の中へと消え去っていますから
実際には此の場の中には何もかもが
過ぎ去ってしまった後の空間だけが
残されています。
あなたが「俺はね」と
言った途端に指そうとした
その瞬間に それまでの俺は
過去の中へと消え去ってしまっています。
そうです。実際には
さっきまでの俺は もう過去へと
消え去り 死んでしまったのです。
だから あなたが
指し示した あなたは
全てが去った後の 何も無い空間を
指してしまっているだけなのです。
要するに
俺を指し示すことすら
私達には出来ないのです。
だから
その場に在る
全てが消え去った後の
空っぽの空間こそが本来の
あなたの姿だったのです。
そして
全てが消え去った後の
空っぽの空間も直ぐに此の場から
それすらも過去へと消え去ってしまいます。
すると本当に
何もかもの全てが
無く成ってしまった感が
あなたの背後に現れています。
それが
新しく産まれている
本物の何も無さなのです。
それは再び
消え去って行きます。
死んでしまいます。
けれども
去って行くことが
死んで行くことが
新しい新鮮な空間の
誕生を呼び覚ましている
事でも有るのです。
それまでの
空間の死は新しい
空間の誕生です。
死は
誕生です。
受け容れると
同じ物で有ることが
見えてきます。
いつも
それまでの
あなたを手放して
死なせて上げて行くのです。
すると あなたの中に新芽の様な
あなたが発芽しているのが解ります。
何もかもの全てが
無くなってしまった様な
絶望感が新しく生まれている
何も無さを受け容れて上げていないと
感じられてしまいます。
その絶望感のままで
その絶望感に目を向けて上げると自然に
抱きしめて上げる事が出来てしまいます。
それが受け容れてしまう事なのです。
毎日の中で
それだけを欠かさずに
続けて上げる事が出来れば
あなたは今此処に生きる事が
常に出来ています。
そして
あなたから
自然な輝きと愛とが
溢れ出してしまい放たれ
出してしまいます。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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