- 母の7歳上の姉、つまり叔母は、7人きょうだいの長女で昭和初期の生まれだった。
母は叔母を「お姉さん」「Y子姉さん」と呼んでいた。
- 子どもの目から見ても叔母は
- 品が良く、性格も穏やかで、周囲から自然と尊敬を集め
- 一目置かれ
- 頼りにされる存在だった。
- 吉永小百合に似ていると言われていたのは聞いたことがあったが
- 戦後初めて長崎で開催されたミスコンテストに学校の推薦で出場し、入賞していたのはだいぶ後で知った。
- 母と同じ兄弟姉妹でありながら、天は二物を与えるものだと思ったものだった。
- そんな叔母に意外な秘密が齎され皆が驚いた。
- その頃叔母から連絡がよくあり何かと思っていると
- 母から叔母が実は祖母の子ではないことを聞いた。
- 出来の良かった長姉の本当の父親は、
- 実は祖父の兄だったという。
- 当時戦争で戦地に赴かなければならない
- 軍属としてロシア語の研究をし辞書の編纂もしていた
- 長崎で馴染みの芸者が産んだのだったそう
、そして実の弟である当時長崎に住んでいた祖父が託されたと。
祖父はその子を生まれたときから自分の実子として戸籍に入れた。
そのため戸籍上は祖父と祖母の長女となっていた。
- 60年以上が経ったある日、本当の父親側から「会いたい」という連絡がきたことで、
- ようやくこの事実が明らかになったという。
つまり母と叔母はいとこになるのだ
- ああ、あの母のじゃじゃ馬のような気質は、
- どうやら叔母とは血縁のない祖母方の血筋から来ているのかと
- 私はそれを知って妙に納得してしまった(笑)
誰よりも祖母を気にかけていた人が、
実は血縁ではなかったのだ
家族とは何かを考えさせられた。
