キャサリン

「キャサリン・フルボディ」は“第3のキャサリン”の登場で新たな物語が展開。パズルが苦手な人から上級者まで楽しめるゲームシステムの情報も

https://www.4gamer.net/games/405/G040519/20171226105/

今月発売のようです。

旧版は今から8年前の作品で、ちょうど震災の前月だったのでよく覚えてます。

主人公ヴィンセントが、本カノ(三石キャサリン)と浮気相手(金髪キャサリン)の間で翻弄されるストーリーで、私も世界観や音楽などの雰囲気に惹かれて当時購入するも、蓋を開けると中身は鬼難易度のパズルゲーで、当時自分も含めてあまりにも難しすぎる！という嘆きが殺到して難易度緩和のパッチを出すも、それでも難しいという事で話題になりました。

https://www.4gamer.net/games/118/G011828/20110309025/

私も序盤の簡単さで「いける！」と思ったら中盤以降急に難しくなって一時挫折、結局そこから攻略サイト頼みで何とかEDまでたどり着くも、それ以降一切やらず。

(その割にサントラも公式ガイドブックも持ってるけどw)

しかもEDが8つぐらいあって、全部見るには主人公の選択で変化するあるメーターを調整しながら周回しないといけない仕様で、当時は1つ見るだけで精一杯だったのでそのまま放置するも、今になってガイドブック見つつやり直しています。

で、新版の体験版もDLしてやってみました。

姉さんのアフロ2つに増えてる(笑)

パズルパートは難易度safetyしか選べませんが、壁の裏側が見えやすくなったり、塊のブロックの辺の繋がりが分かりやすく光る仕様に変わったり、新たに塊のブロックの導入で階段のイメージが視覚化されやすくなってたりと、旧版に比べてかなり親切な仕様に変わっていました。

だからと言ってパズルの難易度までは体験版だけでは計れないし、どうせまた鬼ムズいんだろうけど、初見の人はかつての自分みたいに、体験版の感触だけで「いける！」と思って泥沼にはまる人もまた出るのかも・・・。

あと気になるのがオートプレイ(左上)。

要するに、パズルめんどい人向けに勝手にやってくれるモードみたいです。

近年見受けられる、ゲームなのにゲーム部分をスキップ出来る、あるいはそれに近い仕様については賛否あるし、それじゃゲームやる意味ないでしょと基本的には思うけど、旧版経験者(被害者)として言わせてもらえるなら、キャサリンに限っては“あり”だと。

アラサー世代の男女問題が描かれたポップな世界観と対照的に、それを進める手段が、向き不向きが大きく分かれる&死にゲー前提難易度のパズルゲーという、どの層を狙ってるかはっきりしない非常にアンバランスなゲームなので、昔の自分みたいに騙されて買った人やストーリー目当ての人向けの救済措置としては“あり”だと思います。

もっともゲームって、①テーマ・世界観（何を描きたいのか）と②ゲーム部分(それを遂行するための手段)のバランスが根幹で、そこが絶妙なゲームが良ゲー、神ゲーと評価されると思うので、特に②の部分における達成感みたいなのを初めから捨てて(あるいはそうなりかねない設計で)、十分な状態で①からの満足感を得られるとは思えないので、そういう意味で「キャサリン」というゲームはどっち付かずでその辺の設計をミスってるという気はする。

要するに、①を進めるための②の部分がわざわざクソムズいパズルゲーの必要ある？ということ。

経験者として言うと、キャサリンは②の部分を捨てたところで、ストーリーだけ見て大満足という類の作品でもないと思う。

結局結末は、本カノと浮気相手のどっちとくっつくかorフラれるかってだけの話だし。