姫妻にいな-新那-✴︎ゆるジョワ革命✴︎ -17ページ目

姫妻にいな-新那-✴︎ゆるジョワ革命✴︎

ゆるっとブルジョワ=「ゆるジョワ」✴︎
頑張らないことを頑張る!
お姫様になることを誓った主婦・にいなの
人生✴︎劇的リフォームdays

ご飯が作れません。
ちゃんと言うと、
作れなくなりました。

もっとちゃんと言うと、
作ってません。
料理、しません。



夫とはまるで食の趣味が合わない。

これはけっこう結婚生活を送る上で
致命的な不一致だと思うけど

私は我慢することにした。
好きじゃない和食を用意して
夫の帰りを待った。


「毎日味噌汁が飲みたい」
夫の要望に従って
大好きなイタリアンは
トマト嫌いな夫の手前封印した。


心身の不安定な私にとって
キッチンに立つことは
一日に一度が精いっぱい。

毎日毎日日が落ちる頃
心を無にして料理した。



昨年秋、夫が仕事で昇格した。
もちろんいっしょになって喜んだ。

それから夫の仕事はいっそう
忙しくなり、帰りも遅く
帰宅後のご飯も険しい顔のまま
無言で食べるようになった。

今まではおいしいおいしいといって
決まっておかわりをしていたのが
私の作ったおかずを残して
ポテチやおつまみを口にするようになった。
味の感想はおろか
いただきますもごちそうさまも言わない。

余ったおかずを見るたびに
虚しさが込み上げた。


そんな日々が続いて
料理の際に
私の体が拒否しはじめた。

モヤモヤ、グラグラと
心がどよめいて
食材や調理器具を見ると
手が止まる。
思考がフリーズして調理が進まない。

それでも無理をして
なんとか続けていたら
気づいたらスーパーの食品コーナーを
目にするだけで
息苦しくなってしまった。

ついには「食」について
考えようとすると
苦しくてたまらない。


「料理恐怖症」とでも言うんだろうか…

私はあきらめて
夫に状況を説明して
しばらく料理は作れないことを
承諾してもらった。



「頑張らなきゃ」

小さい頃から
父親の厳しい顔とともに
体に刻み込まれた呪文。

唱えるのを止めたら
全てが崩れて壊れそうで
こわくてしかたなかった。


でも、この体が限界の悲鳴をあげた。


「頑張らないことを頑張る。」

今年はこの挑戦から始まった。

罪悪感や無力感におそわれながら
怖れを尻目に
日々はおだやかに過ぎていることに
冬の終わり、気がついた。

頑張らなくても
日常はやさしくおとずれ過ぎていく–


非力な女の子なのに
無理して勇敢な騎士になろうと
してたんです。

でも、訓練も受けずに力がないから
何度馬に乗っても打ち倒されてしまう。
そもそも飼いならしてもいない馬だから
振り落とされてしまう。
「あなたは主ではないし、
この戦場はあなたの土俵じゃないですよ」って。


だから–

私はこの家の
お姫様になる覚悟を
決めました。


考えてみれば

結婚に至ったのも
当時の職場の陰険な上司から逃げるため
毒親の実家から離れるため
夫は私のすべてを受け止めて
連れ出して導いてくれた。

新居も家具も結婚式も費用は
すべて夫側が工面してくれて
私は一銭も出していない。
(もとい、一文無し)


夫という王子様に手を引かれ
ジルの最っ高に可愛いウェディングドレスと
真っ赤なお花いっぱいのカラードレスを着て
お披露目をしたあの最高の日

私は姫君として
あたたかくこの家に迎えられたんだった。


だから私は姫らしく
か弱いまま
ただいるだけで
愛され守られている



料理はしないけれど
掃除 洗濯
ペットのうさぎのお世話
他の家事は
ぼちぼちできるお姫様。
偉いでしょ?笑

ご飯は夫が仕事終わりに
買って帰ってくれる。
コンビニやスーパー
便利な世の中で
なんとかなっている。

食事の時間は遅くなるけど
私たちは笑って話してご飯を食べる。

大丈夫なんだ。


花のようにありのまま
色めいて時々気丈に振る舞って
咲くように自然に笑って泣いて


可憐に道を彩るように
夫のそばにいようと思います。

それが今の私の
最大限の力だから。

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おととい、主人と映画デートしました。
ふたりで外出もほんとひさびさ。


シネコンの待合室が
実写版シンデレラのブースみたいになってて
私大興奮♡♡


観賞したのはドラゴンボールなんですけどね。笑

公開日からそわそわしてた
ジャンプっ子の主人は
入場特典(限定冊子とカード)もらって
のっけから大喜び。


シアターを出た後は
モール内のショップめぐりに
つきあってもらって
ハワイばりの
ボリュームパンケーキをいただきました。


帰り道のドライブでは夫の少年心炸裂で
ノンストップドラゴンボール話で
あっとゆーまにお家につきました。


デート って
すごく大切だなとしみじみ。


毎日顔を合わせるお家の空気とは
別の空間をふたりで過ごすことで
夫婦の間に新しい風が入って
新鮮な気分に替わる。

お家で起こることってだいたい想像つくし
もはやパターンになってるけど
外に出ると一歩先も予測不可能だから
そのドキドキ感を、いっしょに楽しんで

今何を考えてるかな、感じてるかな
想いながら、並んで、歩いて、おしゃべりする。

さりげない行動に
優しさ、頼もしさに気づく。


嬉しい
楽しい
いとおしい
感謝…


主人に 私に
たくさん見つけた。


同じ部屋に帰る夫婦だからこそ
部屋の外でのデートは
毎回特別なイベントになるんだと
幸せな発見をした一日でした…☆
昨夜、
主人と...しました。

何ヶ月ぶりだろうか…


甘いにおいのする、
前よりもおんなの私を
抱きしめてほしくて。

誰でもいいわけじゃない。
一番近くにいる
理解しあいたい相手に
やわらかい私をわかってほしくて...
そんな欲が、出てたのかな。
通じた。


お布団に行って、
ぎゅーってした。
あれ?いやじゃない…

「すき」「うん」
「あいしてる」「うん」

ただ受け取る。返さない。
ただ愛される。
後ろめたい鸚鵡返しは
もうしないって決めた。


さわられて、キスされて
なんか、いやじゃないよ?
強い記憶の「彼」は
確かに私の中にいるけど

なぜだかぞわぞわしない。

そっか

さわってもらえてうれしい。

花めいた、誇らしい
この体のおかげなの。


久しぶりのふれあいは
ぎこちなくて初々しくて

なんか私、
うぬぼれた体にしたがって
望みどおりに愛されたくて

いっぱいわがまま言っちゃった。

もっとこうして。
そうじゃなくてこうでしょ。
つぎはこっち。


拙いけど応えてくれる主人が
いとおしい。

ああ、私、未来にいて
今、愛されてる。


いろんなもの引きずったり
投影したりして
同じようには愛せていないけど


愛されていいんだ。

私はお姫様。
ただただ愛される存在になれた。


ときめきでふくらんだ白いドレスを着て
愛される未来を選んだ。
愛してくれる人を選んだ。
私がちゃんと、選んだんだよ。


降り注ぐぬくもりの向こう

上を向いた夜。