冬型の気圧配置に見舞われた木曽駒へ
11/10日帰りで行ってきました。
西高東低の冬型の気圧配置・・・よく聞く言葉ですが、
お恥ずかしながら、今までそれが
山の天気にどう影響するのか
気に留めたことはありませんでした。
車で八ヶ岳山麓から木曽駒へ向かうと、
南アルプスは稜線まで晴れ渡ってくっきり。
登ったら、さぞ気持ちがいいだろうなぁ・・・・
南アルプスと中央アルプスに挟まれた
伊那~駒ヶ根にかけての街も、穏やかな晴れ。
そこから右に目を転じると、
中央アルプスの稜線あたりだけは、
厚い雪雲に覆われて、全く見えません。
かなりお天気ワルそうです。
ロープウエイは動いていたので、
とりあえず千畳敷へ。
上に登っていくのに、なぜか底に吸い込まれていくような
不思議な感じのしたロープウエイ。
今年、8月と9月二度来ましたが、
天候次第では、宝剣にも行くかもということで
念のためロープも持参。
千畳敷から乗越浄土までの途中で
12本爪アイゼンを装着。
情けないお話ですが、手袋をしている状態で
アイゼンを履くことも、上着のファスナーを降ろすことも、
なにひとつできませんでした
手袋はめて、すべてのことができるよう
練習しなくちゃダメですね
見通しは悪いですが、ホワイトアウトではなく、
「1」を晴天「10」をホワイトアウトとして、
途中アイゼンを何度も引っかけつつ、
無事、木曽駒山頂に到着。稜線は-13度。
雪はそんなに積もっていなかったですが、
風(吹雪?)が、とにかく強かった。
サングラスが曇ってしまったので、
外してしまうと、雪混じりの風が
顔に叩き付けてきて、目を開けていられないくらい痛い!
「なるべく顔を風に当てないように」と
よし子先生にすかさず言われて、
ハードシェルのフードで風をよけ、
時折よろめきながら、風に負けまいと歩く・・・
宝剣山荘も閉まっていて、
休憩をしようにも、風の来ない場所がない!
ひさしの影でおにぎりとお茶を飲み、
あとはほとんど全く休まずに、木曽駒ピストンのみ、
宝剣は諦めて千畳敷に戻りました。
行きの登りでは10cm位だった雪は、
下りの時は膝くらいまで増えており、
雪のクッション性のお陰で、
膝への衝撃は夏より冬の方が少なくて楽でした。
たかだか5時間位の行動だったので、
体力的には全然余力はあったのですが、
やはり慣れないアイゼンのせいか、
集中力が途切れたようで、
下りはよし子先生の見ていないところで、
アイゼンを引っかけたり、
雪の下の見えない足場を踏み外して
何度も転びました
おニューのマムートのパンツがぁ~!!!!
アイゼンで穴あきに・・・とほほーん。
千畳敷で熱いスープとお餅で昼ご飯。
おこわは・・・・半シャリに凍ってました
無事しらび平まで降りて、伊那バスのたぬきと
・手袋をしても身の回りのことができるようになる。
・見通しの悪い時の地図読み。
今後に課題を残しつつ、夏山と違った冬山は、
めちゃ、楽しかったっ。
よし子センセイ、ありがとうです。
危険箇所がないとはいえ、
一人で登ったら大変だったと思う。
次は12月の赤岳。
下界でトレーニングに励みつつ、
課題をこなして次の山行に備える童子です。