こんなことを言うのは良くないのかもしれませんが、自分がトリじゃなくても良いという思いが心の何処かには正直ありました。
一応自分の主催なので、トリを務めないと締まらないのはあるのですが、何だか申し訳ないなぁと…。
やっぱり最後に出てくる分、演奏やパフォーマンスが誰よりも良いものでないといけないと思いますし、お客さんが観て「最後に出てきたのに何だか微妙だなぁ~」とガッカリさせて帰ってもらうわけにもいけない。
正直まだ最高のパフォーマンスができていると到底思えないし、感動する程の曲があるわけでもない。
ソロでの音楽活動を始めてまだ一年ちょっとの自分が、トリを務めるのは出すぎた真似だという後ろめたさもありました。
だったら自分主催のライブなんて最初からするなよ。ということになってしまいますが、それよりもチャリティーライブを今年どうしても開催したいという気持ちが勝っていたんだと思います。
その分、責任を感じて普段の練習にいつも以上に力が入りましたし、MCで話す内容も全て文字に起こして何度も読み直したり、物事を考える時間があればライブの流れをイメージトレーニングに費やすなどして本番に挑みました。
結果的にはお褒めの言葉を貰ったりもしましたが、僕の中では悔しさでいっぱいでした。
結局それは日頃の練習量の足りなさに行き着くので、その悔しさをバネにして練習するしかないんだと思います。
でも次第点を挙げるならば、今までで一番自分の世界に入り込めたので不思議と緊張感が無く、MCもほぼ言いたいことが言えたので、その点は今後に繋がる良い部分でした。
本番が始まると同時に自分の中でスイッチが入る感覚を掴めてきたように最近思います。
そして何と最後には人生で初めてのアンコールをいただきました。
プロの人が味わっている気分をまさに味わったのですが、言葉にできないほど嬉しかったです。
これがアンコールかぁ…と。。。
普通に生きていたらまず経験できないことですし、トリを務めることも普段はあまりないですし、基本的には良い演奏ができないとアンコールは貰えないと思うので。
皆さんの温かなアンコール、本当にありがとうございました。
何を唄うか少し迷いましたが、最後も2人の演奏で締めました。
あの場所で自分が唄えているのは廣崎くんのおかげなので。
セットリスト
1. massage song
2. 存在照明(新曲)
3. ソラニン(カバー)
4. 感謝の唄
5. 大好きだ
アンコール
補足させていただくと、1曲目と2曲目は誤字ではありません。笑
何とか新曲もこの日までに完成させて初披露することができて良かったです。
曲の良し悪しは別として。
ソラニンのカバーは、今回の寄付先であるアジカンの後藤さんに対して畏敬の念を抱いて唄いました。
歌詞も何となく震災と近い部分がある気が自分の中にはあって。
そして5曲目の時に皆さんが唄ってくれて凄い嬉しかったです。
手拍子もありがとうございました。
最高の景色、最高の気分を味わわせてもらって申し訳ないぐらいに幸せでした。
最後にお客さんも含めて集合写真。
これだけの人数が来たんだぞ~と決して自慢したいわけではなく、来ていただいた皆さんの足跡を残したかったということがあって撮らせていただきました。
最後は不手際でお待たせして申し訳なかったですが、皆さん最後まで残っていただいてのご協力、心から感謝しています。
今回のチャリティーライブは、予約外の方も含めた23人のお客さんに足を運んでいただき、おかげさまで入場料と募金箱のお金を含めた53,025円の寄付金が集まりました。
ありがたいことに県外からも何人かの方がいらっしゃいました。
現時点の状況を申し上げますと、ライブ後に早速手筈を済ませ、寄付先であるASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤さんが運営するゴッサン基金にお金を移すため、後藤さんの幼なじみでもある先輩が直接連絡を取ってくれたので、じきに口座に振り込むことになると思います。
今回はゴッサン基金を通すことになりましたが、寄付金の全てが東北復興支援へと役立てられるのでご安心下さい。
寄付金の行方はウェブサイトやSNSを通して責任を持ってご報告させていただきますので、今後の動向を見守っていただけると嬉しいです。
振り返ってみると、最初から最後まで全体の流れを常に把握せねばならず、ライブを楽しみながら観ていられるという状況では全くありませんでした。
自分の出番の時も必死だったと思います。
でも終わってみれば本当にあっという間の出来事で、終演後にじろうさんが言っていたように「良いライブは時間が過ぎるのが早い」ということだったのかもしれません。
全てが終わってつくづく感じたのが、ご協力していただいた方達の優しさと、自分自身の無力さ。
「主催」という言葉を使うと聞こえは良いかもしれませんが、自分はただの言い出しっぺです。
「チャリティーライブを開催して良い人に見られたい」
「自分主催のライブをしてカッコ良い所を見せたい」
正直自分も人間なので、そんなやましいことも心の何処かで考えます。
でもそのことに反するように別に良い人に見られたいとも思ってないですし、事あるごとに嫌われてきましたし、今でも自分が関わりたくないと感じた人には、媚を売ったりご機嫌を取るようなことも一切しません。
今回の企画は自分の直感を信じて、ただエゴを押し通しただけに過ぎません。
本当に凄いのは関わって下さった皆さんで、本来は自分に光が当たるのはおこがましいです。
ご来場して寄付に貢献して下さったお客さんはもちろんのこと、会場を無償で提供していただいたオーナーのクラッシュじろうさん、協力してお客さんを招き入れて下さった出演者の野々山聖さん、浅田佳希くん、廣崎覚くん、受付係を担当していただいた山田康雄さん。
皆さんの協力無くしてチャリティーライブは成立しませんでした。
どれだけ感謝しても感謝し尽くせないですが、今一度この場を借りて改めてお礼を言わせて下さい。
本当にありがとうございました。
ありがたいことに、じろうさんからまたチャリティーライブのご協力をしていただけることになりましたので、来年の開催と今後の継続を何とか実現させます。
その時はまた皆様のお力添えをいただければ幸いです。
次回は自分が直接現地に持って行くなどして東北復興支援に貢献する予定です。
でも眠れないのが妙に心地良い、今までに味わったことが無いぐらい素敵な夜でした。





