前編からのつづきです。
二番手は、浅田佳希(あさだ よしき)くん。
浅田くんとは友達の紹介で知り合って、昨年の9月に前述のムラサキサトリが初めて名古屋でライブをした時に、その紹介してくれた友達と一緒に観に来てくれました。
そこから個人的にご飯を食べに行ったり、カラオケに行くなどして親睦を深めていきました。
最近はなかなか会えていなかったのですが、久々に連絡を取り、今回のライブの出演交渉をしてみたら快くOKをしてくれました。
浅田くんはバンドでのライブ経験はあるのですが、ソロでの出演経験は無く、なかなかその一歩を踏み出せずに悩んでいることを僕は知っていました。
自分がその一歩を後押しするといった大層なことは言えないですが、少しでも力になれたらと思い、自分の企画に誘った理由の一つでもあります。
ライブ中は表情には出ていませんでしたが、きっと凄い勇気を出して唄ってくれていたと思うので、演奏が例え途中で止まってしまっても、場を盛り上げようという一生懸命さが観ていてしっかりと伝わってきました。
そして何よりこのチャリティーライブでお客さんを10人も呼んでくれたので、出演してくれて本当に助けられました。
今回はカバー曲中心でしたが、秦基博の「鱗」やウルフルズの「笑えれば」の選曲は個人的に嬉しかったです。
マルーン5のカバーも声質がピッタリ。
是非もっと色んな場所で唄って、色んな人に聴いてもらいたいです。
これからも例え煙たがられようとも彼を誘っていきます。
浅田くんのオリジナル曲のPVもあります↓
3番手は、おかしやさん。
良かれと思って音楽活動用の名前を使ったのですが、本人的には本名の廣崎覚で良かったみたいで。笑
正確には「広崎覚」という表記にしてるのかな?
「おかしやさん」の名前の由来は、彼が大学時代に所属していたユニットの名前で、後から加入したのにも関わらず、彼一人だけが残り、その名前を使いながらソロで活動をしていたとのことです。
ここまでに何度も触れてきましたが、廣崎くんは僕が静岡在住時に結成したムラサキサトリのメンバーであり、僕が大学時代に所属していた合唱部を通して知り合った友人でもあるんです。
なので、今回の出演者で付き合いが一番長いですし、出演者の中で音楽活動歴も一番長いです。
通っていた大学はお互い別々の大学だったのですが、合唱部同士の交流会がきっかけで彼と出会いました。
どうやら向こうが僕のことを事前に知っていたらしく、気さくに話しかけてきてくれました。
その時に話した内容は覚えていませんが、会話は短かったと思います。
そこからしばらく会うことはなく、大学を卒業した後に卒業生を中心に結成したイオスという合唱団で再会することになります。
僕はあまり…というか、ほとんど練習に参加することができなかったのですが、その少ない機会で親睦を深め、第一回演奏会の打ち上げでようやく連絡先を交換しました。
そしてまたしばらくは会うことがなかったのですが、ある年の年明けに突然連絡が来て、廣崎くんが習っている整体の練習台になってほしいとのことで、久々に会うことになりました。
どうやら色々とあって整体の専門学校に通っていて、無料で全身を揉んでもらいました。
しかも足で揉むという変わったやり方。
その時は、気持ち良いなぁ~程度に考えていただけでしたが、ちょうどその時期は僕は転職を考えていて、手に職をつけたいという思いもあったりしていて、何度か練習台として通っているうちに僕も廣崎くんと同じ整体を習うことを決意しました。
ここからまた波乱の人生が始まるのですが、その話はまたの機会にして、整体の学校に通いながらも、ずっと憧れていた路上ライブを廣崎くんと一緒に金山駅で行うことができました。
あの時の感動は計り知れないものでした。
しかし間もなくして廣崎くんが静岡の学校に訳あって転校することになります。
僕が専門学校を卒業して晴れて整体師になった頃には、廣崎くんが静岡→山梨へ転勤し、僕も色々とあって後を追うようにして静岡に転勤し、距離が離れていながらも廣崎くんの誘いでムラサキサトリを結成して静岡駅や藤枝駅で路上ライブをしたり、これも念願だった初めてのライブハウスデビューも果たしました。
最初はカバー曲だけでしたが、オリジナル曲も徐々に増えていきました。
僕も触発されてようやく生まれて初めての作曲をすることに。
僕が一旦整体の仕事を辞めて、名古屋に帰ってからソロで音楽活動を始められたのは、静岡での経験があったからこそなんです。
それまでは勇気が出せず、一人で人前で唄う気に全くなれませんでした。
作曲すら、作りたい気持ちはそれこそギターを始めた頃から持ち続けてはいましたが、ユニットの活動が無かったら未だに作れていなかったと思います。
以上のことを踏まえても、彼は僕の人生に多大な影響を及ぼしています。
彼無くして、今の自分は居ないです。
そんな彼も結局整体の仕事を辞めて、今は全然違う職種の仕事をしながら現在も山梨に住んでいて、ライブ前日の仕事終わりに出発して遥々と車で来てくれました。
自分の初めての企画にはやっぱり呼びたかったですし、成長した姿を見せるというか、自分の音楽活動の基盤を作ってくれた恩返しという意味も含めて今回声を掛けました。
山梨からだったので、どうかな~と思いましたが、仕事が何とか休めるとのことだったので安心しました。
ライブ本番までに何度か連絡を取り合って、その中で「当日は色々と楽しみにしていて~」と謎めいたことを言ってましたが、その発言の通りに当日は色々と驚かされました。
演奏は前よりも小技があったり、新曲も今までに聴いたことのないようなメロディーで、常に自分の上をいっていて、やっぱり凄いなぁ~と思いながら観てました。
得意でないと言っていたMCも「ちゃんと喋れるじゃないか!笑」と内心ツッコミを入れつつ。笑
よく考えたらこうしてお客さん側からしっかり彼のライブを観るのは初めてでした。
音源も自宅録音で密かに作って持って来るという気合いの入りよう。
良き友であり、目標としている存在です。
仕事が大変だとは思うけど、これからも音楽活動を続けてほしいな。
後編につづく


