毎年、8月は戦争の事を忘れないように戦争遺構や資料館を訪ねる様にしている。

今年は浅田次郎著 『終わらざる夏』を読んで、召集令状の事、学童疎開や勤労奉仕の事も知る事が出来た。

 

 

 

  特攻を題材にした映画

戦争物のビデオオンデマンドを見る。

 

■俺は、君のためにこそ死ににいく 2007年5月公開

監督:新城卓 出演:岸恵子、筒井道隆、窪塚洋介、多部未華子

 

鹿児島県の知覧陸軍航空隊基地より飛び立つ特攻隊員の世話をしていた富屋食堂の鳥濱トメさんの話を元に石原慎太郎が脚本を書いている。

 

 

検閲を避ける為に預かった家族への手紙やホタルになって帰ってきた宮川三郎さんのエピソードなどはトメさんの口伝だ。

ストーリー性はとか結末はとか物語で考えずに、史実として特攻を素直に見るべき。

 

 

■ホタル 2001年5月公開

監督:降旗康男 出演:高倉健 田中裕子、小林念侍、水橋貴己

東映映画50周年記念映画

 

 

知覧特攻平和祈念館に残る特攻隊員の金山少尉のエピソードなど折り込んでいる。生き残った特攻隊員の戦後40年のストーリー。

高倉健が演じるだけで映画に入り込み、鳥濱トメさんがモデルの山本富子さんの『殺した』のセリフに胸が熱くなる。

 

 

昨年の10月に訪ねた知覧特攻平和会館。

特攻隊員の手紙や遺品が展示されている。

 

 

知覧基地の特攻隊でキーワードとなる『富屋食堂』

ホタルの撮影時に再建された物だが、平和会館と共に訪ねておきたい場所。

 

 

■永遠の0 2013年12月公開

監督:山崎貴 原作:百田尚樹

出演:岡田准一、井上真央、染谷将太、三浦春馬、吹石一恵

 

 

家族の為に必ず生き残って帰りたいと願う宮部久蔵にスポットを当てた作品なので、戦争や特攻に対する兵士の心情は分かりやすい。

 

『今ほど真剣に家族や未来を考えたことはない。自分がいなくなって、子供たちやその子供たちはこの戦争をどう語り合っていくのだろうか?』

『その時の日本はどんな国になっているんでしょうね』

映画の中でも、特攻をテロ行為と言うシーンがあるが、私は子供に特攻の事を正しく説明できるだろうか。

 

原作の百田尚樹著『永遠の0』は読みやすく、戦争の事や特攻の事実も理解しやすい1冊だ。もう一度読み直してみようと思う。

 

 

永遠の0は海軍の話なので、特攻基地は鹿屋だ。

去年、海上自衛隊鹿屋航空基地史料館で零式艦上戦闘機52型を社会見学の中学生と一緒に眺めた。彼らは特攻をどう理解したのだろうか。

 

航空機での特攻は陸軍航空隊が約1400機、海軍航空隊が約2500機だったそうだ。

 

  太平洋の奇跡

 

■太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男  2011年2月公開

監督:平山秀幸 出演:竹ノ内豊、唐沢寿明、井上真央、山田孝之

 

 

マリアナ沖海戦の後、サイパン島に孤立した日本陸軍部隊。

1944年7月にアメリア軍に対し総攻撃をかける。

生き残った大場大尉は山中でゲリラとなり、16カ月間も抵抗を続け、民間人200名を守った実話。

タイトルの奇跡に違和感を感じる。

何が奇跡だ?部隊と言えない少人数でのゲリラ活動は、『上官の命令は絶対』とか染みついた軍国主義のせいだろう。

美化表現と感じるサブタイトルが不快だ。

 

  日本の一番長い日

 

 

■日本の一番長い日 2015年8月公開

監督:原田眞人 出演:役所広司、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李

 

 

1945年8月、ポツダム宣言の勧告に対し紛糾する閣議、原子爆弾の投下、ご聖断、玉音放送。

そして、青年将校の決起。

戦争の終結とは簡単ではないのだ。特に負けるのならなおの事。

 

 

 

戦争が次の日には仲直りできるレベルならいいのに。

悲しいのは、殺しあう事。

戦争で敵兵を殺した兵士への調査で、『なぜ、殺したのか?』の質問に対して最も多い答えは、『命令だったから』だそうだ。

人は仕事ならば人を殺せるって事に驚いた。

 

 

知覧特攻平和会館↓

 

 

 

 

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