2010.9.30(木)
今日から2度目の入院。
抗がん剤治療3セット目(1week)が明日から始まる。
あまりブログにはUP出来ずに居たが、
その間にも抗がん剤治療はもちろん続けられていた。
2セット目(2week)が始まってすぐ、副作用も落ち着いていたため退院し、
それ以降は抗がん剤投与の日程だけ通院治療していた。
自宅に居る時は、ベッドで過ごすことが多いけれど、
それでも、日に1度は近所に夫婦で散歩へ出かけていた。
2セット目がすべて終了し、CT検査(造影剤)。
検査の結果は即日伝えられた。
「転移が増えていたらどうしよう」
「がんが大きくなっていたら、、、」
「抗がん剤が効いていなかったら、、、」
正直、不安は山ほどあった。
が、ドキドキする私たち家族とは裏腹に、医師の表情は非常に明るいものだった。
『抗がん剤、本当に良く効いていますよ!!
副作用にも負けず、体力の回復も素晴らしいです!』
、、、、、え??? と、一瞬「神の声」が聞こえたかと(笑)
父の検査画像を医師からいただいたので、
治療前と現在(2セット目終了時)で比較してみました。
画像が小さくて少しわかりづらいかと思いますが、
パッと見ただけでも、腫瘍部分(白い部分)がとても小さくなっているのがわかります!
医師の説明は、いつも家族で聞くのですが、
この画像を見た瞬間、「すごーっっ!!」と声をあげてしまいました(汗)
父もすごく嬉しそうで、母もとても喜んでいました。
プリントアウトしてもらったCT画像を、家族みんなでしばらくジーッと見つめてました。
「良かったね!頑張ってきた甲斐があったね!!」
もう、良かったという言葉しか思い浮かばないくらい嬉しかった。
父は、言葉や態度にはあまり出さなかったけど、本当は副作用が辛かったと思う。
吐き気や便秘、酷い浮腫みや脱毛、、、
食べられなくなったら体が弱るからと、無理をしてでも食べた食事。
寝てばかりいたら筋肉が減ってしまうと、入院中も院内を早足で歩いたりもした。
自分の治療内容と、その日の体の様子を事細かにメモもした。
「がん」と宣告されてから今まで、たくさん頑張ってきた父。
がんが消えたわけではないけれど、抗がん剤が良く効き、腫瘍が小さくなっていることは、
父の「生きる」という心を強くさせたことだろう。
副作用も軽い方で、最初から懸念されていた抗がん剤による身体へのダメージも、
次セットまでにはちゃんと回復してくれた。だからこそ、抗がん剤治療が続けられる。
「がん」なんてこのまま、消えて無くなれば良いのに。
かなり心配していた、「脳幹部分への転移」。
普通は脳腫瘍には抗がん剤は効きにくく、放射線治療が主であるはずなのに、
CT画像で見る限りでは視認出来ない状態まで腫瘍が小さくなっていた。
これは、わたしにとって「奇跡」だ。
他のがん患者さんがどのような経緯を辿るかは知りかねるが、
自分なりに調べ、予想していた経過とは違った。だからこれは「奇跡」だ。
父なら、何とか頑張ってくれるんじゃないか?!
、、、そんな期待をしてしまう。
先のことや今のことを思い、辛く悲しい気持ちになることが多いけど、
ちょっとだけ「光」が見えた気がした。