ワークライフバランス | PTAはPTA

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私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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前回の記事で少し触れたように、人生百年時代、1億総活躍社会と言われる今、そしてこれから先、社会全体に求められるのはワークライフバランスを踏まえての働き方や選択の尊重だと思います。

子育て世代では夫婦共働き世帯が増えてきました。

経済的な安定を求めて、あるいは働かないと生活できないという声
好きな仕事だから最初から辞める想定はないという声
自身のキャリア形成のためという声など、理由も様々です。

一方で、どちらかが仕事をしない選択をされた世帯もあるわけですが、女性活躍促進など、このご時世ゆえ、その選択に対して厳しい、批判的な声を浴びせられることも多いと聞きました。
自らの意思で、あるいは介護などでやむを得ず、パートナーの仕事の関係
など、

こちらも理由は様々ですが、どんな選択をしても、その選択が尊重される社会にしていくことが求められていると思います

働き方に関しては諸外国では比較的改革が進んでいて
イギリスではフレキシブル・ワークを採用する企業が97%
最も導入率が高いのは一定期間の時間短縮(74%)、次いでジョブシェアリングとフレックスタイム制(ともに54%)、そして圧縮労働時間(41%)、学期間労働時間制(38%)と続きます。
育休のように無給ですが、先日記事にも書いた学期間労働時間制があるんですね。

「ヒュッゲ(心地良さ)」な暮らしで注目されているデンマークでは、「人生で一番大事なことは、仕事ではない」を掲げつつもビジネスでの国際競争力がナンバーワン。

また「午後4時には帰宅」が注目されていますが、実際には、すべての職種の人が午後3時や4時に仕事を全部終わらせているんじゃなくて、家族との時間(ファミリータイム)をしっかり持つために午後4時に帰宅、処理しきれなかった仕事があれば、その後に、あるいは翌早朝に片付けていて、特に管理職に多いとのこと。それができるのは家庭でも仕事でもきちんと自分の役割を果たそうとする真面目な国民性にあると言われています。

そんなデンマークに移住した日本のビジネスマンが、学校の保護者会に参加して男性の参加率に驚いたと仰っていました。

小学校などの保護者会は夕方開催がスタンダードであるにも関わらず、男性の出席が比率的にはフィフティ・フィフティで日本よりはるかに多い印象。
日本と同じようにクラス役員を選び、委員会もあり、イベントの企画や保護者・子ども同士の交流を行いクラスの円滑な運営も促進している。委員や役員にも積極的に立候補して参加する人も多く、そこにジェンダーによる役割分担もないそうです。

フランスは週35時間労働制で、企業は託児所の設置、オフィスの就労人数の制限など様々なクオリティ・オブ・ワーキング・ライフ(QWL)に取り組んでいる。
また、就労活動特別口座を導入し、社会保険や労務上の権利をポイント化して口座に貯蓄し、ポイントは研修、起業支援、転職支援、育児・転居支援、サバティカル、家族関連の休暇、社会活動休暇、パート移行時の収入補填、年金、休暇の貯蓄などに柔軟に利用できるようにしている。

スウェーデンでは、育児休暇制度が高度化している。
加えてフレキシブル・ワークは一般的で、既に1日6時間勤務、週30時間労働の企業もあるなど労働時間の短縮が進められ、企業の約半数が、8割以上の従業員にフレックスタイム制を導入している。

ドイツの企業は、労働時間の短縮、交代勤務、フレックスタイム、ジョブシェアリング、短期交代労働、部分退職(段階的退職)、無定形労働(労働時間、場所を自由に選択する)、信頼労働時間制度(労働量は一定で、労働時間、場所、期間を設定する)、在宅勤務、労働時間口座、期間幅モデル、モジュラー制度、生産時間制、サバティカル、フルタイム・セレクト休暇などフレキシブル・ワークの法定モデルが数多く用意・提示・活用されている。

日本の企業も、いや政府も含めて、働く皆さんがそれぞれのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が選択できるよう頑張ってほしいと思います。

ただ政策や制度、仕組みを作ればいい、あればいいのではなく、しっかりと活きたモノにするために必要なのは、国とか行政とか企業ではなく、私たち一人ひとりの意識に掛かってくると思います。

でも今の私たちは、というと

世代間ギャップはもちろんあるものの、若い世代の人たちも含め国全体として、人生の中で何より優先されるのが仕事に関わる時間という仕事至上主義的な考えや、100%じゃなきゃ納得しない完璧主義的な考えがまだまだ根強いと感じています。

 

家庭生活と仕事、仕事と趣味、あるいは仕事の社会貢献や地域貢献を比較して、ややもすれば揶揄する、蔑む、見下す、そんな発言もたくさん目にします。

 

国も企業も個人も、もっと仕事以外の人生の要素大切にする、そんな意識に変えていくことが、これから目指していく方向じゃないかと私なんかは思います。

こういうと仕事よりもプライベートの充実に重きを置くことだと勘違いされがちですが、どちらか一方をないがしろにしたら、もう一方も大切にできなくなるのが世の常

 

右か左か、〇か×かのような、一方に偏って、メーターを振り切ってしまうような二極化思考、完璧主義的な思考は実は多様性を認めない、自分の考えだけに凝り固まった、今の場所から一歩も動いていない、其れこそ時代遅れ。

そうじゃなくてバランスを考えながら、少し長いスパンで自分が関わることを一つ一つ大切にしていく意識を持ち行動していくこと、私たち一人ひとりの意識の問題、まさしくワークライフバランスが求められているんだと思います。

 

  

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