何でもハラスメント時代 | PTAはPTA

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私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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日本でハラスメントという言葉が広く知られるようになったのは、89年のセクハラ裁判からと言われていますが、そもそもハラスメントって何でしょう?

一般的には、言動や行動で相手に不快な思いをさせる、脅す、人としての尊厳を傷つけるなどのことで、広い意味で「いじめ」や「嫌がらせ」などの迷惑行為のことだと言われます。

厚労省は6類型を定義していますが、具体的にパワハラ、セクハラ、マタハラ・・・と年々その種類は増え40以上あるとも言われています。

私個人として最近気になっているのが、

まず、私の会社でも対応に苦慮していますカスタマーハラスメントによる顧客の不当要求です。

次にモラハラ、ロジハラと言われ、正論を突きつけて相手を追い詰めるハラスメント。職場の上司に多いと言われていますが、先のカスハラにも、そしてネット上で起こる誹謗中傷などのオンラインハラスメントにもそういう人が多い印象を受けます。


そして組織運営でこれから肝になるのではないかと思うのが「ハラスメント・ハラスメント(ハラハラ)社員

上司や先輩など他者からの注意・指導に対して嫌だ・不快だと思ったら、ハラスメントだと過剰に主張する行為で、正当な注意・指導に対して主張するのが最大の特徴だそうで、これを何でもハラスメントと呼んでいるそうです。

 

どこの会社も少しずつそういう社員が増えてきているようで、管理職も注意や指導が本当に難しくなったとの声が多く、メンタルヘルスも係長級の中間管理職が一番やばい結果が出ていると聞きました。

会社の社労士からは、例えば職場でのパワハラを例に、ハラスメントは悪意含め意識の有無は関係ないが、不快な感情を抱いた受け手側がパワハラだと感じれば全てハラスメントが成立するわけではなく、厚労省が示す成立要件をすべて満たすことで初めてハラスメントが成立する

労使ともに正しい知識を学ぶことが重要だと教えてくれました。

先日、99のセクハラ・パワハラによ岐南町長辞職という報道がありましたが、地方自治体の首長によるハラスメント報道は後を絶たず、宮若市、狛江市、南城市、東郷町、津島市、加西市などなど、多くの首長が非難を浴びています。

 

また自治体や会社・職場だけでなくスポーツ界での行き過ぎた指導、学校内で教師と生徒間のトラブルなどの報道も後を絶ちません。

強い立場の者から弱い立場の者に対して、が一般的で自治体一般の企業も、スポーツ界も、学校もみな同じ、最近は逆ハラ、立場関係なく自分とは価値観が違う意見の人たちに対しても起きていて、共通しているのが自分は正しいことを言っているから、相手のことや会社のことを思ってのことだからと加害側の多くが無自覚であるということです

カスハラやモラハラ・ロジハラはその典型だと思います。


地方自治体の首長の場合、成果を4年ごとの選挙で問われる公職者、一方職員はよほどのことがない限り定年まで40年勤務できる。そんな職員の命令権者権限がとても強いため、行政運営上に限られるはずの権限を、勘違いから私的な感情の領域にまで広げてしまったり、民間とのスピード感の違いや自己成果への反映に対する苛立ちなどから、結果ハラスメント行為となっているケースが多いとの指摘があります。

多くの首長たちが非難を浴びている中、元明石市長の泉氏と元大阪市長の橋元氏なんかは、現職時代に、職人に対してハラスメントを超える暴言を口にされていたにもかかわらず、ここ最近の首長ほど外野から非難を浴びていない気がします。それどころか、市民の皆さんから擁護の声や施策に対する称賛の声も多かった印象です。

お二人とも、選挙で選ばれた公職者という立場と行政(自治体)に対する一般的な市民感情をうまく利用されて、少しばかり行政を悪者に仕立てての手腕はお見事だなっていう印象で、お二人の違いは内部(府・市職員)からの反応かなって思います。

 

確かに民間に比べ仕事のスピードは遅いと感じますし、苛立ちを覚えることもありますが、手続きをすっ飛ばして強権発動的に進めるのはどうでしょう?

また、税金を納めているのは私なんだから、私の言うとおりにしろという要求に対し融通が利かないとの批判も目にしますが、逆に大きな声に負けて行政や公務員が融通を効かせたり、手続きを無視した裁量権を持たせたりするのは、ちょっと違うんじゃないかなって思います。

 

 

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