私に何をしてくれるのか ではなく 私に何ができるのか | PTAはPTA

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私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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経験したことのない新年度のスタート

 

2020年度は全国、いや世界がそうなんじゃないでしょうか。

 

私の会社も入社式(辞令交付式)が分散型、超簡略化でした。業務は感染者がない限り通常どおり、テレワークにはできない業種です。

 

末子の大学はGWの週末まで休校延長、ゆえにほぼ夏休みはない状態との連絡がありました。

妻は講師という仕事なので1か月前から休講が続き実質勤務がなく、無給状態で再開予定は未定。

長子の勤務先は、福祉関係なので通常どおりじゃないと利用者さんが困ってしまいますが、いつどうなるのか?

 

昨日の専門家会議の状況分析・提言を受け、状況は今後も日ごとに変わり、対応・対策もその都度、変わっていくでしょう。

 

国、都道府県、市町村に英断が求められています。

 

居住市では、公主催のイベント系は4月末まで中止延長

公共施設の貸館も同様

屋外施設と図書館は3密厳守で一部再開

不要不急の会議は自粛要請

また、内々ですが5月からの市民体育大会(全競技部門)は中止の予定との連絡が入りました。

保育園は今までどおり開園

放課後学級は開所(条件付き)

放課後児童クラブは通常どおり

 

そして小中学校は来週から再開予定

 

現段階では と聞いています。

 

その他、私立幼稚園や私立学校、企業や組織にもそれぞれ判断が求められていますが、最初も最後も皆さんお一人ひとりの冷静な判断に帰結するのではないかと思います。

こうした行政、自治体の判断・対応に対しては、賛否様々な声が上がっていて、特に学校再開については疑問、懸念の声が多く上がっています。

 

実際、全国的に(特に人口集中都市部で)感染者が増えている中、本当に学校を再開していいのか?

学校は3密の最たる場所ではないか?

居住市も近隣市町感染された方が少ないとはいえゼロではないし、県単位ではそれなりの人数の感染者の方がみえます。

マスクの問題なんかも含め、本当にいいのか?という思いの方は多いと思います。

 

一方で、経済対策・支援、休業補償なども明確でない中、さらなる休校延長は家庭では死活問題にも発展する

保育園も放課後児童クラブも、本当に必死で頑張ってくださっているけど、さらに続けば医療機関とともに危機的な状況に陥ってしまうのではないか?有給無給関わらず従事されている方々にもご家族はいいらっしゃる。仕事だから、またはやりたいから、だけではないと思います。学校が再開しないと途方に暮れる・困ってしまうご家庭もあるでしょう

 

また別の視点から

虐待や貧困、育児放棄など表面には出てきにくい様々な理由から

家に居場所がいない子どもたちは今どうしているのか?どうするのか?

学校だけが唯一の居場所だったどもたちって、やっぱり存在するんですよね。

街に居場所を求めていた子どもたちも・・・

学校という「居場所」の確保が必要な子どもたちはどうすればいいのか?

 

家で学べるオンライン授業、文科省はGIGAスクール構想を打ち出していますが、今現在では日本全国すべてに整備されているわけではなく、ほとんどがこれから整備

こうしたICT教育・ICT環境については諸外国に較べずいぶん遅れを取っています。

現実に各家庭にもネット環境が整備されているかと言えばそうとは言えない。

私が小学校PTAに所属していた時に行ったアンケート調査でもネット環境整備は9割弱でした。今はもっと高いかもしれません。企業も同様に中小零細企業全てICT機器を整備してテレワークができる環境を整えているわけでもない。

今回のことで、一気にネットワーク環境の整備が進むかもしれませんが、今、この瞬間では100%はないですからね。

 

 私に何をしてくれるのか ではなく 私に何ができるのか

 

今回のコロナ対策やここ最近自分のところに届く訃報などから改めて考えてしまいました。

 

以前の記事でも少し触れましたが、高度成長期を過ぎ、バブルが崩壊して終身雇用制がなくなり、超少子高齢化時代を迎え、地縁・血縁・学縁・社縁など従来の生まれ育ちなどからなる繋がりは避けられたりして、確実に薄れてきています。

それよりも志縁、特に自分の夢や志に共鳴するこれから自分の力で切り拓いていけるインターネットで繋がる「網縁」が必要な攻めの繋がりで、今までのしがらみ的な繫がりよりもそちらを重視すべきとの声が大きくなってきています。

確かにそんな印象は受けます。

新たなビジネス、イノベーションはそういう機会を創出してこそ起きてくると思います。

 

 だから、これまで生活をしている中から自然とできていた繋がり(人間関係)は、それぞれがあえて意識して努力しないと構築できなくなりました。

 

個人的にはどちらも大切で「どちらがどう」という比較することには意味がないと思いますが、

「私に何をしてくれるのか」という視点から入れば、町内会やPTAなどの地縁や会社の付き合いなどは、特に(私に)何かをしてくれるわけでなく、逆に(付き合い・しがらみ自体が)面倒くさくて、無駄煩わしいと思う方が多いと思います。事実そういう面が多々あると思います。

 PTAだって町内会だって、(私に)何かしてくれる、何か与えてくれるわけではない。

 私の暮らす田舎の地域だって、どんどん地縁的なつながりは薄れてきて向こう三軒両隣でさえ毎日顔を合わせるわけではないし、干渉もしない、特段何かしてくれるわけでもありませんが、それでもセーフティネットの一つになり得る可能性を持っている繋がりだと思っています。

 産廃問題かと粉塵問題など住民全体にかかわることや一部の方の苦しんでいる状況に対して自治会や自治体への申し入れなど、町内会として対応することもないわけではありません。

 PTAも同じようなものかな? 

 必ずしも団体や組織に加入しなくても、個人で取り組むことのできる方やゆるく細い関係性が構築できている方同士で取り組めればそれはそれでいいとは思いますが、自らつながりを持とうとすることが得手でない孤立しがちな人が自らその細いセーフティネットの可能性を切ってしまうことは避けてほしいとは思っていました。

 

 かといって何ができるかって?

 

 何もできないかもしれません。それを考える機会はあってもいい

 

 もしかしたら気づいた時のおせっかいぐらい でしょうか。

 

 小さな親切、大きなお世話 になるかもしれませんね。

 

 

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