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にくだん!

肉食男子の肉談義

池袋の宮城ふるさとプラザ内にある仙台牛タンのお店。
そのシチュエーション的にいかにもな個人店のようにはいかないんじゃないかと思いそうだが、思いのほか評判は上々。
これは食べてみないわけにはいかないので、早速試してみた。


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牛タンミックス定食1.5人前2,020円。ミックスというのは、塩味と味噌味半々のこと。
思ったよりもボリュームがある。
牛タン焼は初めてというわけではないが、これまでのものとは少し毛色が違う。
今まで食べたものはややドライに熟成されていた気はするものの、焼肉屋のタン塩とそこまで劇的な差は感じなかった。
しかしこちらは結構違いがあり、初め少し戸惑った。
なんというか、かなりしっかり熟成されており生っぽい食感のタン塩とはベクトルが違う。
味の面でも、焼肉とは違う干物に似た旨味(微妙な喩えだが)がグッと前に出てくる。
燻製というわけではないが、そういった乾き物的な濃厚さがある。これは焼肉とは違ううまさだ。

味噌の方も、はじめは全部塩にしておけば良かったかとも思ったが、食べているうちに後を引くようになってくる。
なによりどちらも味の密度が高いので、米が進む進む。

嬉しいことに漬物も(実は苦手なのだが)美味しくて、結局ご飯をおかわりした。僕にとっては非常に珍しいことだ。
なおテールスープはなんでここまで似るんだと思うくらい他の牛タン焼屋と同じ味だった。

予想外のボリュームでかなり満腹になってしまった。
この店の自信作である芯タンも一度(今度は一人前で)試してみようと思えるだけの満足は十分にあったが、しいて気になる点と言えば、どの牛タン焼屋もそうだが、焼いて皿で出されるので途中で冷めてしまうところか。こればっかりはどうにもならないのか…
普通のチェーン店くらいの所は書かない、という話だったがこちらはまあ、ボーダー越えということでいいでしょう。
言わずと知れた有名店、矢場とんの東銀座店。
ここもなんだかんだ賛否両論が極端な店で、こういうのはもう看板がブランド化してくると不可避のことなんだな、と感じる。
午前11時半、ランチで訪問。折角なのでハイエンドの味を試してみようと思い黒豚ロースを頼むが、ないとのこと。ないのかよ!なんでだよ!
しょうがないので普通のロースに。


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見た目からなかなか食欲をそそる。幅広で大きい。これで定食1,155円、和光程度となれば良心的じゃないかという感じ。
…とは言ったものの単品735円で定食との価格差が激しいのがちょっともどかしい。味噌汁とご飯で脅威の420円。次からは単品にしようか悩むレベルだ。

後から見るとそんなことも思うが、まぁ気にせずに頂く。なんだかんだ言って美味しいと思う。
コクのある味噌だれはさすがに名高いだけあって、そこらの安い味噌カツとはちょっと違う。
食感はきめが細かく、ザクザクと言うよりシャクシャクという感じ。肉自体は繊維感が強くなく、歯切れ良くて柔らか、ふわっとしている。
少し珍しかったのは、肉の厚み。センチメートルに及ばない薄めのスライスになっている。一般的にたとえるなら「厚切りのハムカツ」程度。
「いつものとんかつ」のイメージと違うのは、人によって良し悪しあるかもしれない。食べた瞬間確実に感じる違いだし。
分量的には面がワイドなので僕は十分だったが。


定食420円プラスは大きく印象を落としていると思う。なまじ単品が存在する分、余計な割高感を与えているのでは。定食の価格自体は廉価路線でもないし良いと思うのだが、単品が700円で出せるなら1,000円切ってくれよと思ってしまうのが普通だろう。
黒豚を置いていない(というかこの日の仕入れ自体がない)というのもいかがなものか。
店の勝負メニューならあってはならない状況だろう…そこまでの自信作でないなら2,000円オーバーは出せない。

というように食べた物には満足したが、細かい要素によって妙なしこりが残ったのも確か。
が、対応自体が悪いのではなく、接客は非常に丁寧。何かちょっとが、勿体ない。
以前歌舞伎町店に行って美味しかった焼肉ブラックホールの、新宿三丁目店に訪問。
ランチで一度来たが、コストパフォーマンスも高く満足できたので期待がかかる。
伊勢丹向かいのビルの8階、エレベータを降りるとすぐに店内。
内装は綺麗で清潔感があるが、苦手なこじゃれ系でもない程良さが好印象。
しかし、食べログでは歌舞伎町店に比べて著しく低い評価。これは一体?
(注:執筆時。5/30時点では急上昇。メディア露出が効いたのだろうか)

予約なしだったが時間が早かったため、19時40分撤収で入店。20時からの予約があるのだろう。


定番メニューは価格的にやや安め。それプラス、別紙メニューの特選部位が高級ラインナップとしてある感じ。
この日はサンカクバラ、ナカバラ、カイノミがあったが、ロース系はレギュラーのみだった。

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レギュラーメニューから、薄切りタンと上ハラミ。どっちも5~6切れで900円前後だった。
先日の上のでの肉がやはり残念クオリティだったことを確信する。

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左がサンカクバラ。肩バラの中でも最上級、カルビの王様部位。
右がレギュラーのブラックホールロース。
出るときに気付いたが、ナカバラは福島産牛だった模様。がんばれ!

レギュラーメニューは4ケタ価格のものがなく、価格費を考えるとかなり良いんではないかと思う。
タンもまずまず、ハラミは結構濃厚で好感触。
ロースもさすがに特急のサーロインやリブロースと比べるのは酷ではあるが、価格以上の質だ。
どうやらブラックホールロースは脂肪の少ないのを特徴にしているとか。

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そして先着10点限定の牛トロユッケ。生肉について様々言われている中だが、これは相当な自信があるのだろうと思い敢えてのオーダー。
なるほど、とろけるようでいてダレていない。ワサビで食べるとマグロのトロ刺しのよう。美味しい。

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もう一品くらいということで、ロースミックス。ロース肉の盛り合わせみたいなもの。
こちらはちょっとお値段高めだが、より柔らかく脂が乗っていて美味かった。


画像の通り、一人前の量もそう少なくないし、肉もなかなか良い。キラーミートというべき突きぬけたものはなかったにせよ。
食べログの悪評が何なのかいまいちよくわからないが、上げられている画像をみると結構違う気がするので、大きく改善されたのかもしれない。
居心地やサービス面では歌舞伎町よりもこちらの方が良かったが、歌舞伎町店にはもっと高級肉が多く取り揃えられていたように記憶する。レギュラーに特級ロース・カルビっていうのがあったような…。
希少部位でカルビ系は満足できたが、できればより上のランクのロースもいつでも味わえるようにしてもらえると嬉しい。
価格帯がやや低めなので、主要顧客層が違うのかもしれないが…サービスカルビの声が良く聞こえたし。扱っている肉質自体は良いし、店も綺麗なので、ぜひ高級路線の増強を願いたい。

忘れるところだった、この店、お通しのキャベツが非常に美味い。
シソが混じらせてあって、とてもさっぱりとする。ドレッシングの味付けは結構濃いめなのだが後味もクドくない。
肉の話ではないが、ここもひそかに大きなポイントだと思う。
Yahoo!のトップニュースにも取り上げられ、ネットで話題になっている「1人焼肉専門店 ひとり」を早速試した。
1人ブース、1枚から頼める、というところが売りだが、一見するとラーメン一蘭や漫画喫茶、予備校の勉強室のような風情。
いくら一人用とはいえ、この作りはどうなのだろう、と若干の不安が胸をよぎる中、入店。


注文は、タン、カルビ、ハラミをそれぞれ厚切りと通常と1枚ずつ計6枚。だいたいこれで1,700円。
それに、キムチ、ライス、コーラ各200円。
まあ、肉はどれがどれかはわかりやすいと思うが、左がタン、右がカルビ、奥がハラミ。
肉は店員が無言で置いて行った。いかにもバイトのマニュアル接客で、どこのチェーン店かという、値の張る焼肉屋には似つかわしくない感じ。

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んー、見た目にはあまりいいとは言えない。
特に厚切りタン(タンの奥の方)、これで350円(格之進の厚切りタン1枚売りより高い)というのは、このどす黒い色からしてどうなのかと…
また、カットもひどい。厚切りタンのカット、これ断面が斜めになっていて、手前の10mm強の厚みから反対側は0mmまでスパっと斜めになっている。火の通りがどうなるかは、火を見るより明らかだ。

微妙な気分になりつつ食べてみたが、タンはやはり酷かった。どこ産の肉を使っているんだろうか、これならタン焼きの店の方が良い。とにかく硬いので、せめて切り込みを入れるなどしてくれないと…。
箸を両手で握って噛み千切るなんて焼肉屋であまりやったことないぞ。
味も非常に淡白で、振りかけられているどこかのミックス調味料みたいな塩コショウの味しかしなかった。

次にカルビ、これも差しの入り方が微妙な絵面であるが…。
まあ、ふつう、かな。並カルビならこんなもんだと思う。厚切り400円は高すぎると思うが。ハラミはそこそこ肉の旨みがあった。が、欲を言えばハラミくらいは揉みダレで食べさせて欲しかったか。
全て肉は下味がなく、粉っぽい塩コショウが振ってあるのみ。せめて荒挽きにして欲しい。

ロースはない。正肉はカルビのみで、後は全てホルモンと、豚バラ、鶏肉。並、上などのランクもなく、厚みだけ。焼肉屋なのにこのラインナップ。
この辺りからもあまり仕入れに期待できない感じがすごくする。カルビの見栄えからしても、部位にこだわれないのだと見える。はっきり言って焼肉屋としては論外。

総括、廉価チェーン店よりは当然いい肉だと思うが、カットも適当、味付けはない、コリアン料理もない、包丁人不在の飲食店(ファミレスやファストフードみたいな)という印象。
また、各ブースには小型ロースター(鉄プレートに切れ目が入っている奴)が置かれているが、目が粗く肉のプレートに面した所だけに火が通り焼きムラがひどいし、中に火が通る前に表面が焼け過ぎる。頻繁に裏返す必要があり、あまりおいしく焼けない。
また味以外の面ではブースが本当にしょぼいので、ゆっくりくつろげる感は皆無に近い。必然、牛丼屋に似た食って出るタイプの雰囲気だが、値段は前述の通り6枚(普通の一人前一皿強)で1,700円と銘柄牛並の価格。聞こえてきた周囲の会計平均は3~4,000円だった。ついたて付きカウンターでささっと食べるのに使う金額ではない。
これでは申し訳ないが話にならない。

グループで纏まった金を落とさない分割高になるという発想ならば見込み違いも良いところで、スペース効率、回転率、設備の簡素さを考えればむしろ割安で良い肉が食べられるくらいでないと、比較対象にもならない。いくら美味かろうが、一人で定食屋に行って3,000円も4,000円も使いたいと思う奴はいないだろう。焼肉を肴に飲むにしても割高過ぎる。
当面は話題性で客足は続くかもしれないが、これをリピートする人はよほど金に余裕がある人だけだろう。
高級焼肉のランチや何ならステーキハウスの方がコストパフォーマンスが高いのでは、わざわざ一人用をコンセプトにした意味がない。
早い話、ふつうの焼肉屋にカウンター席と「半人前」でもあれば済むことなのだ。

これによって1人焼肉は流行らない、という結果にならないことを願うばかりだ。
焼肉丼の「たどん」に行ってきた。
12時過ぎ、平日だが並びはなし。
外装、内装とも小奇麗で「焼肉丼」という雰囲気とは少し離れている。
ザ・焼肉丼の店構えというと薄汚れた暖簾の似合う、新橋の牛タン<利助>あたりがイメージだが。
初回訪問なので、カルビ、豚ロース、ハラミ全て味わえる、スペシャル丼を注文。


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んー、これはご立派。
900円でこの肉なら十分じゃないかな。結構いい肉を使ってる。
カルビは牛丼屋のようなブニブニのバラと違ってきれいに脂が入っているし、ハラミも安いハラミ焼のようにゴリゴリの硬い身じゃない。
肉は薄くカットしてある。丼もののカルビはいつもの焼肉のような厚い物より薄切りが良いと思う。
豚ロースも銘柄なんかは書いてなかったけど結構質が良くて、炭焼きの香ばしさがご飯に合う。
ハラミは柔らかく焼けてはいるが、もう少し旨みが強ければな、といった気はした。
もっともそれは比較対象を和牛焼肉として見てしまうので、そこまで求めると1,000円越えてくると思うが…
現状でも<利助>等新橋地下街などでよく見られる焼肉ランチに比べるとワンランク上。

キムチ食べ放題も地味に嬉しい。ごく普通のキムチだが、やや辛め。
オーダーしてから焼くので、待ち時間にポリポリ食べるとちょうど良い。
ごはんも僕好みに粒が立っていて(やや極端に粘度の低い米が好み)良かった。
この値段なら大したものでしょう。なかなかの好感触。
石焼の定食やビビンパなど、またそのうち別のメニューも試してみたい。