初場所  大関琴奨菊のホロスコープ | 西洋占星術 in福岡 「星の歩み」

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西洋占星術に魅せられて、2011年3月に占星術師としてブログデビューしました。
 長い間勉強してきたことを何らかの形で少しでもお役に立てたらと思います。星は常に歩み続けています。星の動きと心の動きをつれずれ語っていけるブログになればと思います。

早いもので1月も後半ですね~、21日未明には、太陽が水瓶座に入りました。

これから来月の19日まで、スポットライト、テーマは水瓶座に移ります。 



私の水瓶座のイメージは、思想の斬新性、未踏の分野での進歩を追求する姿勢、地域性に安住しない視点、未来志向、個性の尊重や理解、物事の意義を論理的に理解する事などでしょうか。


太陽が水瓶座に入ってすぐに、太陽系に海王星以遠の天体が存在するという説が大々的にニュースに流されていて、ジャストなサインの切り替え感を流布していたのが面白かったです。



2月上旬には、この水瓶座の太陽と、射手座の土星、牡羊座の天王星が手を結び合い、新たな世界観が生み出され、生産的な連帯が期待できる時となります。

ただ、この動きは一過性で、本格的な活動は年の後半となるでしょう。


ただし、この意義は大いにありますから、積極的に出て行きましょう!



今年は、冥王星も天王星も本格的にサイン後半を推移しますし柔軟宮に焦点が集まり、今までの世界を広大に調整、変動する象意が強い年です。



人はこの世に存在する以上は、あらゆる意味で変化していく諸行無常の存在です。そのことを踏まえて、変化を受け容れ、こだわりを捨て去る心持ちが今年を上手に泳ぎきる、キーワードだと思います。



ところで最近の私の嗜好は、今までになく古来伝統文化や、歴史に向けられていて、最近は相撲を見ることが多いです。


今場所の注目は何と言っても琴奨菊という大関ですが、彼は32才にも関わらず今場所優勝争いのトップを走っている存在です。


経歴を調べてみると、これまで何回も優勝のチャンスを逃し、横綱には手が届いていない七転び八起きの苦労人という印象です。


ただ、その大きな体躯にも関わらず、彼の目は非常に純真で可愛らしい印象で、先日出会った柴犬の眼にそっくりに思えました。(思わず写メを取り、離れがたいほど可愛かった (^^;;

テレビで拝見した琴奨菊のお父さんと瓜二つです((^O^)



今回その、大関琴奨菊のホロスコープを見てみます。

太陽は水瓶座、月は出生時間不明のために正確な位置はわかりませんが、山羊座1度から13度の間となります。


出生の太陽と月の関わりはありませんがそれぞれの対比をみると、太陽はぽつんとサインに一個だけ存在し独立心が強い水瓶座。それに比べて月は集団性を表す山羊座に位置し、水星、金星、木星が寄り添い、公私の環境の差異が感じられます。


太陽は、蠍座の火星、冥王星、土星とハードアスペクトを持ち、射手座の天王星とも繋がっていて、生まれ育った環境を遠く離れて、伝統的なしきたりある集団世界、男社会との熱い繋がりが感じられる気配ですね。



スポーツの世界で生きるというイメージは、太陽(意志)に火星(攻撃)、そして火星に土星、火星に太陽のルーラーである天王星がアスペクトしている所でしょうか。



火星は蠍座で、冥王星も携え、双方とも品位も高く、さそり座には土星もあり、相撲社会という伝統技能との関わりは頷ける配置です。



同じスポーツ選手との対比で観察すると、ラグビーの五郎丸歩選手は、やはり太陽に天王星、火星、土星、冥王星が関わっていますが、火星、土星は射手座サインという違いです。


射手座サインは、広範囲なグローバルなスポーツで、自由な表裏のない世界というイメージで、同じ世代で、同じスポーツ選手の分野や差異がこの辺にくっきり現れていると思います。


ただお二人共、太陽が同時に射手座の天王星と繋がっているので、それぞれの分野での新たな視点を取り入れ、改革の担い手となるでしょう。


琴奨菊は、元々伝統社会を超えた視点で、社会をより良いものに変えていくというテーマを持つ水瓶座の太陽を持ち、そのルーラーの天王星との繋がりを持つという、特定のテーマが二重に強調されている。


五郎丸歩選手は、トランスサタニアン全てとの繋がりを持ち、目的、自分を通じて人々に夢を与え、社会の意識を変えて行くというテーマを持ちます。


五郎丸選手もうお座の太陽に、そのルーラーの海王星との結び付きを持ち、お二人はかなり共通点を持っています。



琴奨菊に戻りますが(汗、蠍座の冥王星から、水瓶座の太陽までと、97度の範囲に天体が集まっていて、山羊座に4天体、蠍座に3天体を持ちます。

ディスポジター(物事の判断の基になる天体)は、何と言っても蠍座の火星と冥王星で、不屈の闘志と行動力、諦めない類まれなる意志力が、全てを動かして行きます。



専門職に向き、集中力を発揮する職人のイメージですが、そこに新しい風を吹き込ませ変革していくリーダーとなることが彼の役割となります。



火星は、土星と冥王星の中間点にあり、壁をブチ破り自己の境界線を超える感受点は火星となります。



火星をうまく使うという意味では、生まれながらに格闘技という世界にふさわしい方ですね。


今回の1月場所は、その出生の火星に、現在の天を動く火星がぴったり重なっています。



初場所が始まぅたときは、出生の冥王星の上に重なり、現在は火星に重なり、2年に一度の火星回帰となり、そこに現在の冥王星がパワーを与えている状態。


現在太陽は水瓶座に入り、琴奨菊の太陽に接近して、関連する場所を熱く盛り上げている状態です。



現在の空の天体が、出生の天体を各々マーキングして、もともとの種が持つエネルギーを外に放出する時期となっています。



昨日は小学校からのライバルの豊ノ島との一戦に屈した琴奨菊ですが、彼の出生の水星(学童期)、土星の繋がりや、ドラゴンヘッドが双子座で出生天体の真反対に位置するということから、人生全体をその縁が操作していく様相と、その関係性の深さや縁を感じさせる配置となっていることは興味深いです。


優勝争いは多分白鷗との間で行われそうですが、どうでしょうね~。



白鴎のホロスコープは見ていませんが、琴奨菊にとっては、頑張りどころで、彼の今日、明日の取り組みがとても楽しみです。

最後に、書き忘れましたが琴奨菊の月のアスペクトは、とっても人気が集まり愛される華やかな配置を持ちます。



彼が勝った時の座布団が飛ぶ様子、人々の喜びに満ちた笑顔は、見てるこちらまで華やいだ気分になるから不思議です。