高倉健さん、亡くなられたんですね。
どこのテレビ局でも、大々的な報道で、国民的に愛されたカリスマ的な俳優さんだったのだと、あらためて感じました。
出生時間がわかりませんが、高倉健さんの生まれた時の星の配置を見てみました。
この辺りの年代(1930年前後)に生まれた方は、とても特徴的な、時代を表す天体配置を持っています。世界恐慌や、世界大戦が隆盛を極めていた頃ですね。
山羊座に土星が、そして蟹座に木星、冥王星が、そして牡羊座に天王星が配置されています。
山羊座、蟹座、牡羊座は、いずれも活動サインで、閉じた集団社会とそこを押し広げようとする外からの圧力が3方向からぶつかり合い、冥王星、天王星、土星、木星が絡んでいるので、それまでの認定された社会を、全く新しいものによって、更地にし、ゼロからの再出発を余儀なくされる配置です。
そういう時代背景に誕生した方ですので、ここに個人性を表す天体が絡んでいると性質や人生傾向に上記の影響を与えることになります。
太陽は水瓶座サイン26度。
細やかな神経を持ち、上から目線で物を見たりしない、控えめで道徳に叶った行いを目指す方です。そして向上心に燃え、レベルアップを図っていく為に、エネルギーを注いでいきます。
幼児期に育まれた気質、素の気質を表わす月も水瓶座で、知性や表現を司る水星も水瓶座で、その水瓶座の支配星の天王星は牡羊座にあり、それらは連動しています。
お母様の影響が人格形成において強かったと伺われますし、ご本人において天王星が及ぼす影響は多大だと思われます。
天王星は、既存の地域的な社会から離脱した視点を持ち、広い世界においてどこでも通用するような普遍性を求めるサインです。
規制や束縛から自由になりたいという心の欲求を持つサイン。
独立心が強く、周囲に覚醒をもたらす象意があります。
健さんは、この天王星の影響が強力に働いている方です。
天王星は、12サインを一周するのにおよそ84年かかり、それを占星術の世界では公転周期と呼びます。
天
体が12サインを一周する期間において、一つの始まりと終わりと捉え、物事の誕生と進化の過程、そして終焉を天体周期において、各々の天体の象意に照らして考察していきます。
そして印象的だったのは、今回お亡くなりになった時の現在の天王星が、生まれた時の天王星にぴったり重なっていたことです。
つまり、生まれたときの天王星は、12サインの旅を終えて、元の位置に帰還したという事。
天王星は、高倉健さんだと考えると、その天王星の人生の終焉を表示しているんだなと思えましたね。
天王星的人生を、まさに生きた方。
太陽は、自己中心的に生きてはいけない意味を持ち、そういう方向で人生は発展してきますが、その力ををどこに向けるかというと、乙女座の海王星ですね。
海王星をターゲットにして、海王星が示唆する映像の世界へと、乙女座らしいプロフェッショナル性、勤勉性を発揮して発展させて行きます。
サイン違いのオポジションなので、なにかと葛藤を感じますが、両サインとも知的で勤勉な面を活かして、調整を測っていく形をとります。
それと興味深いのは、男性性を表示する天体、火星です。
火星は、男性の場合は自分の中の理想の男性像です。
男性的な魅力をどう出すか?
健さんの場合は、獅子座の0度で、獅子座に入ったばかりの、生命力が強くてエネルギーの制御が困難な、頭に血が登るような激しい男性性を理想としますね。
ずるいことが大嫌いで、自分を慕ってくる他者のために、その激しいエネルギーを使って、助ける強い、誇りを持った男性像です。
これは、人生を発展させようとする方向性を示す水瓶座太陽とは、対局にあり、この二つの男性像は調整が必要となります。
どちらも独特な個性を有しながら、シャイで心優しく、人をバックアップし、行動面では、どんな困難が来ようとも、内面はへこたれていようとも、決して弱音を吐かない強いスター性を持った男性性。
正しく高倉健さんのイメージと重なります。
この他にも、まだピックアップしたい箇所がありますが、時間が来たので、続きはまた後で。