ジャッジメント | 西洋占星術 in福岡 「星の歩み」

西洋占星術 in福岡 「星の歩み」

西洋占星術に魅せられて、2011年3月に占星術師としてブログデビューしました。
 長い間勉強してきたことを何らかの形で少しでもお役に立てたらと思います。星は常に歩み続けています。星の動きと心の動きをつれずれ語っていけるブログになればと思います。

先日の占星術の読み会で挙がった課題が、印象に残っているのですが、



と、いうよりも、その課題に関しての個人的な反応について興味深く思いました。




個人的なことなので、さらっと書きますが、子供が生まれて自由な時間が減って、やりたいと思っていたことができなくなった。



子供を欲しいのは夫の方で、妻は欲しくなかったけれど、夫が全面的に協力するという約束があって生んだものの、実態は妻の負担が大きくてやりたいことが何も出来ない状態で、夫婦間の関係が悪化してしまい、離婚考えている。




そうですよね~、夫が協力すると言っても、実際働いて家計を支えているわけで、時間は限られるし、母乳をやれるのは母親の方だけなので、生まれてしばらくは絶対的に母親に負担はかかりますよね。



自分自身がやりたいことがしたいと言うならば、夫に仕事を辞めてもらい育児に専念してもらい、自分自身が家計を支え、その上でやりたいことをしていくという事が、その方向を目指すには、具体的な現実策なのかなと思いますが、



そこまでの責任を負う気持ちがあるかどうか…ですね。



育児も大変ですが、現実に家計を全面的に支えるのはそれ以上に至難の業でもありますし、




結局結婚もそうですが、子供を育てるということは、責任という観念が絶対的に働くということで、責任とは最低でもも20年は重く働くということですよね。




責任、重し、縛りって、占星術の天体では土星の管轄ですし、物事を育成し育む力は女性サインです。



物事を育成するためには、ひとところに落ち着いて、日々水を注いで、同時に現実的に生きる方法を身に付けさせて行かねばならない、




それには、自分自身を後回しにしないといけないし、不安定な場所にいるわけにはいかないし、自由な態勢との遮断は必須となります。




この方のネイタルチャートを見ると、10天体中女性天体がわずか一個で、あとは全部男性天体でした。



常に外を向いているタイプです。



柔軟宮が、10天体中6個、活動宮2個、固定宮2個。



自由でいたいし、問題が起こったら改善することを考えるよりも環境を変える事の方が楽。




風の元素は8個、火が1個、水が1個、地がゼロです。



常に自由に動き回っていたい、新しい世界に身を置いていたい、枠に収まりたくない意識が強い。



7ハウス魚座に火星が入っていて、唯一の水サインで、物事や人との親和性や育成に情熱を感じるパートナーとして現実に出現してきやすい。



その7ハウスと射手ー双子座ラインの天体がTスクェアを形成して、太陽、金星、水星、土星と対立。




双子座の天体集合は自由な個人性を重視しますし、その他にも風の天体が4つと、ひとところに留まることを良しとしない欲求があり、しかも2、6、10ハウスに天体が集中しているので、働く活動を最優先させたい意識が強い。




見事に、その対立が表れているチャートですね。




これに関して、読み会のメンバーで意見を出し合ったのですが、その発言が興味深かったです。(楽しい♫)




この問題に対して、とても寛容で、多様な解決策を考えていた方は土星が魚座の方で、考え方に対してダメ出しをしっかりと打ち出していたのは土星が乙女座のメンバー、私自身は意見を聞いていて、やっぱり現実をみていないというか、子供を存在させたからには責任を負うのが優先だなという視点を感じたのですが、私は土星山羊座です(笑



土星が土ラインの共有ですね~、現実重視、保守です。



特に乙女座は、現実に対して自分自身を合わせるのが当たり前感覚が強い。




最終的なジャッジメントを打ち出していく時は、それぞれの常識感覚の部分土星が、すごく現れてきますね、面白いです!



常識感覚に普遍的な視点で考察すると、厳密には良い、悪いという概念は存在しないのですが、土星はどうしても自分や他者に対し押しつけを強要する部分になります。



自分自身の核を確立させ安定させるメリットもあれば、ハードに働きすぎると枠を壊せずに旧態の自分から抜け出せずに、他者を威嚇し、こり固まった世界を脱出できず、動けないというデメリットも出てきます。



ではどうしたらいいのか?



互の価値観が違うので、どれが正しいのかというと水掛け論になりますが




解決策としては、偏った視点を持つ自己を自覚し、自ら良い方向に変化させ是正する意識を持つ事。




4元素を通じて多様な価値感を学び、俯瞰的に物事を眺めて、新たな世界観を構築することで、自己を開拓し成長することができるのだと思います。



自分探しも大事だけど、自分を知ってそれだけを肯定したからといって、それだけでは成長は絶対ないし、幸せは来ない。




偏った自分の価値感を自覚し、バランスよく機能させることを意識すれば、生きやすい方向に向かえるのではないでしょうか。




上記の方のホロスコープは、風と火のカイト(図形)に水がハードに関わっている例です。




やりたいことがあって、自由に動きたい、ステリウムの中心が、責任を負いたくない柔軟サインでもあり、そこに同化を求める火星がパートナーに投影して他者を通してべったりと張り付いて息苦しい状態に追い込まれる図です。




ただこの火星は、厳密に考えれば自分自身でもあり、ご本人は女性ということもあって、自分では使いにくいのでパートナーに投影し(シャドー)やってもらっていると考えていいです。





ここで簡単に諦めて別れてしまっても、この課題そのものは解消するわけではないので、また違う形で同じような問題が他者を通じてやってくることになり、根本的な解決にはなりません。




この方にとっては、苦手な同化、密着をどこかで受け入れるという覚悟が必要で、そこを避けていたら、他者に関する水に関するトラブルに繰り返し、接することになるのだと思えます。





現在私のn土星に対し、ガーディナルスクェアが強力に影響を加えてきています。





私の凝り固まった枠をぶち破ってくれたらいいなと期待しています(笑




最近n土星のトランシットの影響もあり、身体に負荷をかける事を意識しているのですが、ピラティスの先生が言うには、負荷をかけるときには必ずピンポイントに意識をして下さい、効き目が相当違いますよ、と言われます。




心における意識もそうだな~と思うことが私も多々あるので、心も身体も密接に繋がっているんですね。



天体の影響をどう働かせたいか?




受身ではなく、能動的に具体的に意識することを試みて、人生を切り開いていきましょう!




このように、占星術の読み会は、すごく学びがあります。



書けないこともあるのですが、それぞれの人生は奥深いなと思うことが度々です。



人生や心の思いをシェアして頂くことによって、これから先進的な解決策が見いだせたらいいなとおもっています。