咲いてきた薔薇は、どんどん切って楽しんでください。薔薇も、そう願ってると思います。 | バラのお話

バラのお話

1998年 福島県須賀川市でバラ農園をはじめました。
農家は研究開発型の仕事だと言う信念で
とにかく、毎日を実験しまくっています。
バラの育て方の方法を色々と書いていきます。
もっといい方法があれば、コメントください。
ありがたいです。

6月。花

たくさん咲いていますね。

薔薇も今が旬です。

 

庭にある薔薇

「咲いているのを切るのは可愛そうで」

という

言葉はよく聞きます。

 

でも、

薔薇は、切られることに関しては

なんとも思っていないと思います。

 

薔薇は、特に四季咲きの

観賞用に育種された薔薇は

 

人間に喜んでもらうことが

長生きの秘訣です。

 

人間に気に入られて

人間に世話をしてもらわないと

いきてゆけません。

 

種をばらまくということではなく

挿し木や、根で増えていくしかいない

四季咲きの薔薇は

 

人間と運命共同体なのです。

 

世話をしてくれる、人間が元気で

楽しんで、薔薇をよく世話してくれることが

薔薇ののぞみです。

 

世話をしてもらうと

よく成長できるからです。

 

にこにこバラ園のバラはもう長いものだと

23年以上同じ株で育っています。

 

普通は、5年位で 取り替えていくものだそうです。

生産性が上がるし(大体植えてから3-4年目くらいが一番花を咲かせます)

切り花として売るのだったら

品種の流行り廃りもありますので。

 

でも、花が、魅力的だと

その、花をずっと愛でることになるので

その花を捨てられなくなります。

 

そう言う意味では、バラに使われていると言ってもいいでしょうね。

 

花をつけたままでいると

花は朽ちてゆきます。

 

朽ちた花を見るのが嫌で

世話をしなくなるかも知れません。(無意識ですがそれはあります)

 

 

だから、朽ちた花をつけておくよりも

花がきれいな間に

切って

コップにでも挿しておくことで

バラを長生きさせることができるのです。

 

切ると、次の花芽に光があたって

また、きれいに咲いてきます。

 

バラは、きれいに咲いて、人間にかまってほしい。

人間は、ばらの綺麗さをとことん楽しみたい。

 

これが、何千年も

薔薇の系統が続いてきた理由です。

 

お互い、共生の関係にあるのです。

 

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