ダマスクローズを東北で作るなら、何もしないでも、花咲くかも。 | バラのお話

バラのお話

1998年 福島県須賀川市でバラ農園をはじめました。
農家は研究開発型の仕事だと言う信念で
とにかく、毎日を実験しまくっています。
バラの育て方の方法を色々と書いていきます。
もっといい方法があれば、コメントください。
ありがたいです。

今年のダマスクローズも

もうおしまいです。

今週末辺りで、花は咲き終わることでしょう。

 

後はほったらかしです。(何もしないという意味)

 

ダマスクローズは

このへんでは本当に育てやすい薔薇です。

 

実はこのへんは

ブルガリアのバラの谷(カザンリク)あたりと

年間の温度変化が同じです。

 

 

雨の量は カザンリクよりも須賀川のほうが多いので

ハウスで 雨よけをしてあげると

おなじような環境になります。

 

 

なんと言っても、冬寒い。 でもマイナス10度以下には

あまりならない。

 

というところがポイントでしょうか。

 

冬寒いと

虫の量が減ります。

 

一度、冬でリセットされるので

 

農薬をガンガンかけなくても

虫で悩まされることはありません。

 

そして、虫が大活躍しだす頃には

花の時期は終わっています。

 

この頃は売り物にしているので、気を使って

冬の間に、 カビや虫をハウスから追い出してしまうために剪定をして

ハウスの中をきれいにしていますが

 

5年以上前まで

まだ、趣味でダマスク育てている頃は

本当になんにもしませんでした。

 

2-3年ほっといたこともあります。

それでも、勝手に花が咲いてきました。

 

そんなにアブラムシに悩まされたり

スリップスに悩まされたりもしていません。

 

うまく、ハウス内でいろんなことがバランスしていたのでしょうね。

その頃は、枯れ葉が積もっていたので

肥料もやりませんでした。

 

つまり、売り物でないので

完全放置 状態でした。

 

でも、ちゃんと咲いてくる。

 

原種系の薔薇は強い。

 

なかなか、四季咲きバラではこうはいきません。

 

でも、ダマスクが放置状態で きれいに咲くということを知れたことは

私にとって、

化学農薬なしでも、いけるんとちゃうかなー

という

淡い期待をもたらしてくれるものでした。

 

それから、ちょっと、農薬無しで

やってみるかと思って

少しずつ、少しずつ、実験をして、今にいたるです。

 

問題は、ここからです。

四季咲きバラは。ここから後、3回以上

咲かせなければいけません。

 

虫をどうやっつけるか(どちらかというと、来ないようにするだけですが)

カビをどう防ぐか

毎日、悩む季節になります。

 

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