「GR III Diary Edition」の発売に伴い、イメージコントロール「ネガフィルム調」が新たに追加されました。

この「ネガフィルム調」は「GR III Diary Edition」のみで使用可能ではなく、GRⅢやGRⅢxでもファームアップデート(version1.70)を行えば使用可能となる。(2023年1月20日公開)

 

早速、ファームアップデートを行い、「ネガフィルム調」を試す目的で新宿御苑を訪れました。

「ネガフィルム調」の特徴を分かり易くするため、RAW現像を行ったイメージコントロールを全く効かせていない写真と色味の比較を行っています。

 

RICHO GRⅢx

 

↑「ネガフィルム調」で撮ったスノーホワイト。

第一印象は、退色感が出ていることです。

緑色がくすんで退色した緑色になっています。

 

では、RAWで撮影した撮って出しだと↓

全く印象が異なる写真になります。

光の違いはあるものの、艶やかな写真ですよね。

 

では、もう一枚、RAW現像撮って出しのスノーホワイトを↓

やはり、こちらの写真の方が光の状態が近いので、比較にはより良さそうです。

白色の花のディテールがRAW現像ではしっかりしていますが、「ネガフィルム調」では白色の花のディテールが崩れているようにも感じます。

 

 

「ネガフィルム調」では、水仙の黄色の彩度が落ちていると直ぐに分かります。

 

 

↑RAW現像撮って出しでは、黄色が鮮やかです。

 

 

「ネガフィルム調」です。

緑色の変化が大きいと感じているところですが、この写真のように「何とも言えない」良い緑色にもなるようです。

緑一色の植物を撮ると面白い色味になるかもしれません。

 

 

そう感じて、「ネガフィルム調」で緑色がどのように表現されるのか、もう一枚試してみました。面白い色味に変化します。

被写体によっては、この「ネガフィルム調」が向いた緑もありそうだと直感です。

 

 

「ネガフィルム調」で台湾閣を撮ってみましたが、フィルム写真が経年劣化したような印象の写真になった感じ。

ここでも緑色が退色してますね。

 

 

「ネガフィルム調」です。

緑色の退色と、赤色の彩度が激落ち。

白い花のディテールが崩壊しています。

但し、本日の写真は、イメージコントロールの「ネガフィルム調」がMAX効いた状態です。

イメージコントロールはその効果の調整が可能です。

「ネガフィルム調」の適用度を半分くらいに下げると丁度良い写真に変わるのではないかと思います。

 

 

苑内は、桜や梅の早咲きが開花し始めています。

この写真は「ネガフィルム調」ですが、+補正しています。

+補正しないと、暗い写真となり桜の華やかさが「0」レベルでした。

気になるのは、空の色の「青」がイマイチな点です。

この日は、空が綺麗な青色で、薄い雲がかかっている状態でしたが、「ネガフィルム調」では「元気な空」の表現は難しいかもしれません。

 

 

この時期の新宿御苑は色彩に欠けており、こういう風景が多いです。

「ネガフィルム調」です。

 

これも「ネガフィルム調」です。

 

 

「ネガフィルム調」ですが、庭園の緑が余りにもぼやけていたのでほんの少し色彩をと強めていますが、それでもこの程度。

 

 

GRⅢxのマクロで撮影。

「ネガフィルム調」ですが、ロウバイの黄色の彩度が落ちています、

 

 

以上、新たなイメージコントロールの「ネガフィルム調」の写真でした。

「ネガフィルム調」は、露出が上がり、彩度が大きく落ちるのが特徴だと感じます。

本日は、「ネガフィルム調」を100%効かせた写真です。

イメージコントロールを使いこなすには、100%の効果を効かせた状態で撮るよりも、30%とか50%程度の効果を効かせた状態で撮ると良いと感じていますが、この「ネガフィルム調」も50%程度の効果で撮影すると「丁度良いネガフィルム調」の写真が撮れるようになると思います。

 

RICHOさんが仰るに「ニュー・カラーの著名な作家でもある、スティーブン・ショアやルイジ・ギッリの作品の雰囲気」に近づける事もできるようです。

爽やかな日常を撮る「GR III Diary Edition」にぴったりなイメージコントロールですね。

 

以下、この日に撮ったRAW現像撮って出しです。

 

 

私は、やはり撮って出しで撮ることが多いと思います。