娘の手と母の手 | 「素顔のままで」ニコのひとりごと

「素顔のままで」ニコのひとりごと

パパは慢性肝炎、ニコは双極性障害の治療中。息子(30)と子宮頸がんワクチン副反応と闘う娘(28)は治療を続けながらも無事結婚したよ❤️そして愛犬のそら(4歳♀)当たり前じゃない今の生活、1日1日を楽しく笑顔で過ごしています❣️思考が10代で止まっているニコのひとりごと

心配していたけど
ニコラはバイトに行けたみたい

「起きたかな?」
「バイト行ける?」
休憩中にメールしたLINEは
既読になっても
返事がないから
気になっていた。

今朝、出かける前に
「無理して行かなくてもいいんだからね」
と、寝ているニコラに声をかけて
出勤した。

4時半に帰宅して
家に誰もいないのを確認
あーバイトに行けたんだと
ホッとする。

バイト先へはバスと地下鉄を乗り継いで
1時間はかかる。(車で20分のところなんだけど、意外と不便な我が家)
だから、送ってあげられない時は
行けるか心配になってしまうのです。
実際バイト先に着く頃にはヘトヘトになってしまうといつも言っているから。

もうすぐ23歳になるニコラ。
一番楽しい年頃なのに
出かけるだけでも一苦労。

ニコラと出かけるといつも支えるために
手を繋ぐ。
真っ白で冷たくて華奢な手(TT)

お願いだから私より長生きして
そう思いながらいつもギュッと繋ぐ

18:30
ニコラを迎えに行く前に実家へ
週末は忙しくて行けそうにないので
母の様子を見るためにね。

父も母も仲良く
母の使っている
介護用ベッドにちょこんと座って
テレビを見ていた。
仲良しだなぁ。

元気だった頃はスレ違い夫婦だったから
(それぞれ好きなことをやって、一緒にいるとケンカばかり)
母はいつもニコ夫婦に
「あんたたちは仲良くていいね〜」
って言っていた。

母さん、77歳にして本当の夫婦にやっとなれたんだね。よかったね。
父は母が可愛くて仕方がない様子。
子どもを育てるような表情になっていた。
いろいろ問題はあるけれど
なんとか2人で頑張ってくれている。
有り難いな。

心配ばかりかけて申し訳ないけど
母はニコの心配をすると
一番顔がシャンとする。
(母親の顔になる)
だから、、、
昨日のニコラのことを話した。
心配そうな顔をして
母「あんたも大変だねぇ」
母「そろそろニコラを迎えに行ってあげないと」
ほとんど会話をしなくなった母が
今日は自分から話してくれた。

帰る前
ニコ「お母さん、一人で出かけたら危ないから、お父さんと一緒じゃないと外に出かけたらダメだよ。」
母はニコニコ頷く。

先日、留守番している時
母が一人で出かけようとして
玄関先で転び、おでこを擦りむいたらしいから
一人で出歩くと危険だと
少しでも思ってくれたらいいな。
そう思って
母の手を摩りながら話した。

母の手は柔らかく温かかった。
このまま笑顔で少しでも長く幸せに過ごせますように。

ニコラを迎えに行く車の中で
「Lemon」を聴きながら泣いた。

声を上げて泣けるのは車の中だけ。
一曲聴き終わるまで泣いたら
落ち着いた。

私はまだ壊れるわけにはいかない。

ニコラに食事を作ってあげないと。
何かあった時のために稼いでおかないと。
まだまだがんばる!頑張れる!!