山の写真(295):七本の『ヴィンテージ・ウッド・シャフト・ピッケル』 | 信州:大町・安曇野便り

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先日までは玄関に、六本のピッケルをぶら下げていました。

 

 

 

柱に下げていたのは「輪かんじき」ですが、実用品ではなく民芸品。

単に「かんじき」、また山仲間は「ワッパ」とも言ってました。

 

アイゼンは私が使っていたもの。

当時のアイゼンはピッケルと同様、一つの鉄の塊から打ち出し、

このような難しい形に叩き出していったのです。

 

量ってみたら、なんと、835g!

昔はこんな重いものを、更に重い登山靴に付けて登っていました。

ピッケルも、キスリング(サック)も、テントも、

さらに衣服も食料も、全て重かった。

 

 

 

 

 

七本目の「秋田・モリヤ」はここに下げるしかなく、

「輪かんじき」は場所を移動。

 

注:長年、山仲間は「秋田・森谷」と表記してきましたが、

初代一郎氏の令孫・岳寿の指摘により、

カタカナ表記の「モリヤ」が正しいことが判明致しました。

 

 

 

 

アイゼンも同時に移動して、輪かんじきと「東京・当麻」を挟むように。

 

 

 

 

こちら側の壁には、左から、

「ウイリッシュ (スイス)」

「SAPPORO BERGHEIL K.I.W (札幌・門田)」

「秋田・モリヤ」

「東京・当麻」

 

 

 

 

 

奥の壁には従来通り穴開きピッケル、左から、

「シモン・スーパーE (フランス)」

「シャルレ・モゼール・モンブラン (フランス)」

「札幌・門田 “Summit”」

 

 

 

 

七本の「ヴィンテージ・ウッド・シャフト・ピッケル」

 

 

 

 

壁に掛けてある絵は大学2年の時に描いた油彩。

「厳冬期前穂高東壁」

 

中央は勿論、前穂高。

真ん中に下る尾根はサネ尾根。

白い広い谷、奥又白は誇張して描きました。

頂上から右に下る北尾根のⅤ峰・Ⅵ峰もオーバーに。

右奥の尖った山は涸沢槍。

 

実際に起きたザイル切断事件をモデルに、

井上 靖・小説「氷壁」の舞台です。

 

後に映画化もされました。

山本富士子

菅原謙二

川崎敬三

野添ひとみ

上原謙

山茶花究

 

などの俳優陣、若い人は知らないだろうなぁ。

 

 

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山の写真(303):銘品ピッケル「シェンク」の模造品!

に続く
 

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